6月8日(火)の「セブンルール」(毎週火曜夜11:00-11:30、フジテレビ系)では、アニメ「鬼滅の刃」の音楽を椎名豪と共同で手がけ、『劇場版「鬼滅の刃無限列車編』(2020年)の主題歌「炎」(2020年)をLiSAと共作した作曲家・梶浦由記に密着する。

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これまでに「機動戦士ガンダムSEED」(2002~2003年、TBS系)のエンディングテーマや、「魔法少女まどか☆マギカ」(2011年、MBSほか)の劇中音楽など、アニメを中心に多くの楽曲を生み出してきた梶浦。しかし、アニメに限らず、北野武監督の映画「アキレスと亀」(2008年)、連続テレビ小説花子とアン」(2014年、NHK総合ほか)など、映画やドラマの伴奏音楽でも活躍しており、2021年3月には「日本アカデミー賞最優秀音楽賞」を椎名と連名で受賞した。

そんな彼女の音楽の原点は、幼少期を過ごしたドイツオペラ好きの父親のために弾いたピアノ伴奏だった。ドイツから日本に帰国後もピアノを続け、27歳で音楽ユニット「See-Saw」としてメジャーデビューをしたが、鳴かず飛ばずの日々を過ごしていたと語る。

■活躍の場を“アニメ”にも広げた梶浦

しかしその頃、レコード会社からの依頼で書いたインストゥルメンタル曲が、映画監督・市川準の耳に留まり映画「東京兄妹」(1995年)で劇中音楽を任された。

これを機に、アニメにも活躍の場を広げた彼女は、「大好きだったオペラや歌曲の世界がここで表現できる」と、劇中音楽の魅力にも気づく。

「BGMが作品より人の耳を奪ってはいけない」と、曲作りへのこだわりも語る梶浦。シーンに合わせて状況説明や、登場人物の感情を巧みに表現する音楽は“梶浦ワールド”と呼ばれ、「唯一無二でハリウッド映画でもやらない手法」「作品の感情部分に深く陰影を持たせてくれる」と、制作スタッフも信頼を寄せている。

今回、番組では、今秋公開予定のアニメ「劇場版 ソードアート・オンラインプログレッシブ星なき夜のアリア」の音楽制作現場に密着。約1カ月の制作期間に50曲近く作り上げる作業場やレコーディングスタジオで、一切の妥協を許さないストイックな梶浦の素顔に迫る。

「音楽の発注を頂いたということは、世界でその物語に音楽をつけていいのは私だけ。こんな幸せな仕事はない」と語る彼女。感情を揺さぶる音楽で、映像作品に命を吹き込む梶浦の7つのルールに迫る。

■「注目していた!」というYOU

「(梶浦由記に)注目していた!」と、テンションが上がるYOUを筆頭に「ソードアート・オンライン」に反応する長濱ねる青木崇高など、VTRを見るスタジオメンバーはワクワクしている様子。

また、アニメの劇中音楽を担当した経験を持つ尾崎世界観は当時の心境を明かすも、なぜか一斉につっこまれ、「アブねぇ…」と追い込まれる事態も発生する。さらに、ゲストの赤江珠緒が、披露宴の新郎新婦入場曲を例に「BGMの力」を語る場面も。

赤江珠緒コメント

――スタジオ収録を終えた感想を教えてください。

憧れのYOUさんに「たまちゃんたまちゃん」と呼んで頂いて幸せでした。

――視聴者へメッセージをお願いします。

レギュラーの皆さんと一緒にリラックスした優しい雰囲気の中で、梶浦由記さんのすごさや生き方を拝見しましたが、アニメ音楽など、普段たくさん浴びるように聴いている曲でも、作る際にはこんなに意図をもって作られているのか…というプロの世界に触れられて、とても興味深かったです。

梶浦由記の7つルールに迫る/(C)カンテレ