在宅ワークにより、自宅でコーヒーや紅茶をいれて飲む機会が格段に増えたという人も少なくないでしょう。カフェで飲むようなフォームミルクを作りたい時は、『ダイソー』や『キャン★ドゥ』などの100円ショップで購入できる「カプチーノミキサー」がかなり優秀です。

ダイソー』の「カプチーノミキサー

 市販の「ミルクフォーマー」は1000円以上するものがほとんどですが、こちらはたったの100円。コーヒーフリークのみならず、プロの料理研究家も愛用者がいる実力派の一品なのです。

 使う時は単三乾電池2本(別売り)をセットし、上下のスイッチでオンオフを切り替えます。簡易スタンドもついているので、使い終わったあとにテーブルを汚す心配もありません。早速、色々と試してみましょう。

カプチーノのミルクがどれだけ“ふわもこ”になるか……実践!

 先端の円形部分が振動することで、ミキサーの役割を果たします。音はそれなりに大きいですが許容範囲。多すぎると泡が立ちにくくなりますので、作る量に注意が必要。個人的には牛乳50mlが上限かなと感じました。

 とはいえ、1人分のカプチーノやコーヒーを作るには十分。ミキサーだと気泡が大きく、すぐに泡がへたってしまいますが、「カプチーノミキサー」なら10秒ほどでふわふわ、もふもふのフォームミルクが作れました。

 使い勝手も良いです。注意点を言えば、運転中は周りに牛乳がかなり飛ぶので、マグカップのような深めの器で作ること。これなら自宅で好きな時に飲めるので、わざわざカフェで注文する機会も減りそうです。

人気の「ダルゴナコーヒー」にも挑戦!

カプチーノミキサー」があったら作りたいと思っていた「ダルゴナコーヒー」にもチャレンジしてみました。フォームミルクを作る代わりに、インスタントコーヒーを少量の水で溶いて泡立てるのが特長です。

 それを牛乳の入ったグラスに注ぎます。先の通り、量が多いとずっとシャパシャパのままなので、一度にたくさんの量を泡立てたいときは大人しくミキサーを使うのが良さそうですね。しかしながら手動でやるよりも断然早く仕上がるので、一台あるとかなり便利だと思います。

いつもと違う美味しさ!「メレンゲ卵かけご飯」

 最後は用途以外の使用になるであろう、メレンゲを泡立ててみます。というのも、メレンゲ卵かけご飯が食べたくなり、これで作れたら洗い物も少なくて済むので便利だと目論んでのこと。

 いざ出陣と意気込んだ矢先、さっそく卵白がひっかかりうまく動きません。卵白はあらかじめ箸できっておくと良さそうですね。

 気を取り直してスイッチオン。順調に泡立ち始めました。「カプチーノミキサー」の力だけでなく、手首も回すように動かすと相乗効果で泡立ちのスピードが上がりました。

 メレンゲにツノ立つまで泡立てることができましたので、ご飯にかけて中央に卵黄を乗せ、醤油を垂らしたら完成です。

 普通の卵かけご飯では体験できない、まろやかでエアリーな口どけ。こりゃたまらん!

「あぁ、最高だったなぁ」と余韻に浸りつつ、もう一杯カプチーノでも飲もうかと「カプチーノミキサー」のスイッチを入れたところ、電源が入らないではありませんか。

 メレンゲでパワー消費したから電池切れかと思って電池を変えても動きません。残念ながらその後一度も息を吹き返すことはありませんでした。そういえば、持ち手が熱を持っていたので、オーバーヒートしてしまったのかもしれません。ミルク以外の用途では基本的に使わないようにするのが賢明かもしれませんね。

 とはいえ、100円なら十分すぎるほどのパワーと使い勝手の良さでした。ふわふわの泡でコーヒーを飲みたい時や、ラテアートを楽しみたい時にも重宝しそう。見かけたら是非、手に取ってみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

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