有人宇宙システム株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:古藤俊一、以下「JAMSS」)は、レジリエンス・エンジニアリングにおける安全分析のための手法である「機能共鳴分析(FRAM:the Functional Resonance Analysis Method)」と、FRAMと「説明可能なAI(XAI)」の手法で識別したパラメータ条件を検証する「SpecTRM-RL(SpecTRM Requirement Language)」の組み合わせ(※1)により、人工知能(AI)の安全性を立証するサービス「Reliable AI」を開始いたしました。
※1:特許出願済み
【サービスサイトURL:https://www.jamss.co.jp/safety/ai.html

人工知能(AI)システムの安全検証を行うことにより、ブラックボックスを可視化したうえで評価できるだけでなく、人間が思いつけなかった新しい論理を人工知能が学習の結果獲得したことを安全検証の結果知ることができるようになります。安全検証を行うことにより、人間は人工知能から学び、より良い安全のための新たな気づきを得ることができるようになります。人工知能の能力が人間を大きく凌駕した場合など、人工知能の挙動が理解できないという理由で安全性の立証をあきらめるのではなく、より積極的に、人工知能の成功要因を明らかにし、人間もそこから学び、ともに成長することが可能となることが期待されます。
図:人工知能(AI)システム安全性検証のフロー
FRAMについて
機能共鳴分析(FRAM:the Functional Resonance Analysis Method)は、レジリエンス・エンジニアリングを創出したヨンショーピング大学 (the University of Jönköping、スウェーデン)のエリック・ホルナゲル教授が開発した手法。従来の安全解析手法である故障の木解析(FTA:Fault Tree Analysis)や、故障モード影響解析(FMEA:Failure Mode and Effects Analysis)と異なり、システムの「故障・失敗要因」の分析ではなく、システムの「成功要因」の分析を行います。

■SpecTRM-RLについて
SpecTRM Requirement Languageの略で、マサチューセッツ工科大学(MIT:Massachusetts Institute of Technology)のナンシー・レブソン教授の開発した形式手法。きわめてシンプルな定義言語で、状態空間の網羅的な検証に使用します。

■有人宇宙システム(JAMSS)について
国際宇宙ステーション(ISS) は、高度400km を周回している宇宙施設で、常時宇宙飛行士が滞在し、様々な実験や研究を行っています。JAMSS は、ISS の一部である「きぼう」日本実験棟の地上管制業務や、「きぼう」で働く宇宙飛行士の訓練や健康管理など、「きぼう」の運用に関わる業務に携わっています。今後、宇宙空間の重要性が益々増大していく時代の中で、宇宙利用は国家プロジェクトだけではなく、民間企業も利用する新たなフィールドへと、急速な変革が進んでいます。JAMSS は設立以来、安全性を最優先に培ってきた有人宇宙技術をさまざまな分野に展開しており、これからも宇宙利用ビジネスの最前線で、チャレンジを継続していきます。

<主な展開事業>
・運用・利用事業: ISS「きぼう」日本実験棟の運用や技術評価、宇宙実験のトータルサポート
・安全・開発ミッション保証事業: ISS「きぼう」日本実験棟や人工衛星ロケット等の安全・信頼性評価
・衛星利用事業: 宇宙機の開発・利用・運用のトータルサポート
・その他:宇宙技術を活かした民間サービス(教育訓練、システム安全独立検証、営農支援)、次期有人宇宙探査
[ 社名 ]  有人宇宙システム株式会社 (JAMSS、呼称:ジャムス)
[ 代表者 ]  代表取締役社長 古藤 俊一
[ 所在地 ]  本社 : 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル8F
[ 設立 ]  1990年5月14日
[ URL ]  https://www.jamss.co.jp/

配信元企業:有人宇宙システム株式会社

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