フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督が、8日に行われた国際親善試合のブルガリア代表戦で負傷交代したFWカリム・ベンゼマレアル・マドリードスペイン)の状態について言及した。同日、フランス紙『レキップ』が報じている。

 11日に開幕するEURO2020に向けて、ヨーロッパ各地では国際親善試合が行われた。フランス代表はブルガリア代表と対戦し、29分にFWアントワーヌ・グリーズマンバルセロナスペイン)が先制点を決めると、83分と90分にFWオリヴィエ・ジルーチェルシーイングランド)が加点し、3-0で勝利を収めた。しかし、この試合に先発出場したベンゼマは、接触プレーで右足の太ももを負傷。39分に交代を余儀なくされている。

 本大会直前での負傷とあってヒヤリとする場面だったが、デシャン監督は試合後に「大事をとっての交代だった」とコメントしている。

「彼は筋肉が硬直していると感じていたんだ。リスクを取るわけにはいかなかった」

「人生においては、もっと悪いことだって起こり得る。我々にはハイレベルなメディカルスタッフがいるし、彼らはベンゼマをしっかり支えるよ」と、あくまで軽傷だったことを強調した。

ベンゼマ(左)を気遣うデシャン監督(中央) [写真]=Getty Images