プロトタイプは、Nintendo Switch『AIR』を発売すると発表した。価格、発売日は不明。6月10日(木)発売の「週刊ファミ通2021年6月24日号」にて、詳細が発表される。

 『AIR』は2000年にPC向けに発売された18禁の恋愛アドベンチャーゲーム。感動的なシナリオから泣きゲーとも評されており、ドリームキャストPlayStation 2PSPPS Vitaなどの家庭用ゲーム機に一般向けとして移植している。またゲームを原作とした京都アニメーションが制作したテレビアニメ、東映アニメーションが制作した劇場用アニメも公開された。

 舞台は夏が訪れた、穏やかな日々が流れる海辺の田舎町。手を触れずに人形を動かすことができる青年・国崎往人は、母から託された言葉の意味を求め、旅を続けていた。ある日、国崎往人は、いつも元気に笑っている少女・神尾観鈴と出会う。こうしてふたりの交流がはじまるが、観鈴はある秘密を持っていた。

(画像はTwitterより)

※『鳥の詩』が聴ける、PS Vita版のオープニングムービー

 本作はビジュアルアーツのブランド、Keyが開発したノベルゲームで、原案・シナリオをKeyに所属する麻枝准が手掛けている。同氏が手掛けたシナリオは、繊細な感情描写を用いることで知られ、キャラクターたちが思い悩み、傷つき、そして希望を見出していくさまが抒情的な筆致で描かれる。そのプレイヤーの感情を激しく揺さぶるほどのシナリオは、しばしば泣きゲーとして評されている。

 また麻枝氏はシナリオライターだけではなく、作詞家、作曲家、音楽プロデューサーとしても活躍。麻枝氏が作詞を担当、歌手のLiaさんが歌う本作の主題歌「鳥の詩は高く評価されており、大ヒットを記録した。『AIR』をプレイしたことがない人でも、どこかで聴いたことがあるかもしれない。

 Nintendo Switch版の『AIR』は、6月10日(木)発売の「週刊ファミ通2021年6月24日号」にて詳細が発表予定。Key作品の家庭用ゲーム機の移植を数多く手掛けるプロトタイプから発売されるようだ。プレイしたことがない人や、久しぶりにあらためてプレイしたい人にとっては、このNintendo Switch版は最適といえるだろう。

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ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman