滋賀県警に勤務する10代の男性巡査が、警察手帳と制服を一時的に紛失していたことが判明。その行動が物議を醸している。

 警察によると、この巡査は5月10日の通勤時、警察手帳や制服をリュックサックに入れ電車に乗る。最寄り駅に到着する際、リュックを置き忘れて降車してしまった。巡査が電車内に忘れたことに気が付き、鉄道会社に連絡。降車から約1時間後の午前8時20分にリュックサックが発見され、回収した。

 滋賀県警は男性巡査を所属長訓戒の処分とする。調査に対し、「多大な迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。悪用されることがなかったのは不幸中の幸いだったが、警察官が犯罪に転用できる警察手帳や制服の適正管理を怠ったことは、問題と言わざるを得ない。

 このような事案が相次いでいる。今年1月には大阪府警の男性巡査部長がコンビニエンストアのトイレに実弾入りの拳銃と手錠を忘れている。しかも、この巡査部長は駐大阪・神戸米国総領事館の警備を担当しており、指摘されるまで紛失に気がついていなかった。

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 また、2020年1月にも成田空港で警備隊の男性巡査長がトイレに実弾5発が入った拳銃と手錠を忘れている。権力に慣れてしまっているのかもしれないが、警察の使用しているものは、第三者に渡ると凶悪犯罪を引き起こしかねないものだ。

 滋賀県警の事案に、「もう少ししっかりしてほしい」「そもそも、制服や警察手帳をリュックサックに入れて持ち運ぶことが信じられない」「非番の時に警察手帳を家に持って帰っているの?」と憤りの声が上がる。

 一方で、「誰にでも間違いはあるし、しっかり申告している。そこまで責めないでほしい」という擁護も少なくなかった。さまざまな声が上がっているが、忘れたという事実は処分されても致し方ない。

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