昨年誕生から55周年のメモリアルイヤーを迎えた「ガメラ」シリーズをはじめ、いまなお多くの映画ファン、特撮ファンから絶大な支持を集める大映のアナログ特撮作品。このたび、その系譜を受け継ぐ『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(8月13日公開)の公開を記念し、大映の妖怪・特撮作品を一挙に上映する「妖怪・特撮映画祭」が開催されることが決定した。

【写真を見る】「大魔神三部作」「妖怪三部作」が4K修復!本邦初披露の貴重な上映も

本映画祭では、大映が誇るアナログ特撮の代表作から知られざる傑作まで30作品を「妖怪・怪談」「大魔神ガメラ」「スペクタクル・ディザスター・怪奇・幻想」の3ジャンルに分けて上映。「妖怪・怪談」では『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の原点とされる妖怪三部作の4K修復版や、2005年版の『妖怪大戦争』をピックアップ。

大魔神ガメラ」では、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』で55年ぶりにスクリーンに復活する大魔神、その三部作の4K修復版、昭和ガメラシリーズなどがセレクトされている。

また「スペクタクル・ディザスター・怪奇・幻想」では日本初の70㎜映画として知られる超大作『釈迦』(61)をはじめ、ゴジラ着ぐるみ制作にも携わった大橋史典が造型を担当した『大江山酒天童子』(60)や『鯨神』(62)、さらには楳図かずお原作の『蛇娘と白髪魔』(68)など、なかなかスクリーンではお目にかかれないバラエティに富んだタイトルが勢ぞろい。

さらに角川シネマ有楽町では30作品の上映に加え、本邦初披露となる『大魔神怒る』(66)の英語吹替え版や、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(68)の3バージョン(劇場公開版、ディレクターズカット版、海外版)上映、そして当日まで何が上映されるか明かされないシークレット上映など劇場ならではの施策も実施。近年再注目されているアナログ特撮の傑作を、ぜひともこの機会にスクリーンで堪能してほしい!

「妖怪・特撮映画祭」は7月16日(金)より角川シネマ有楽町にて一挙上映。7月23日(金)より、ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールBにて上映されるほか、全国順次上映される。

<「妖怪・特撮映画祭」上映ラインナップ>

●妖怪・怪談

『妖怪大戦争』(68)4K修復版

『妖怪大戦争』(05)

『妖怪百物語』(68)4K修復版

東海道お化け道中』(69)4K修復版

『四谷怪談 お岩の亡霊』(69)

『怪談雪女郎』(68)

『牡丹燈籠』(68)

『怪談累が淵』(60)

『怪談蚊喰鳥』(61)

大魔神ガメラ

大魔神』(66)4K修復版

大魔神怒る』(66)4K修復版

大魔神逆襲』(66)4K修復版

大怪獣ガメラ』(65)

『大怪獣決闘ガメラバルゴン』(66)

『大怪獣空中戦ガメラギャオス』(67) 

ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(68)

ガメラ対大悪獣ギロン』(69)

ガメラ対大魔獣ジャイガー』(70)

ガメラ対深海怪獣ジグラ』(71)

『宇宙怪獣ガメラ』(80)

小さき勇者たち~ガメラ~』(06)

●スペクタクル・ディザスター・怪奇・幻想

『釈迦』(61)

『日蓮と蒙古大襲来』(58)

『大江山酒天童子』(60)

『鯨神』(62)

『宇宙人東京に現わる』(56)

『蛇娘と白髪魔』(68)

透明人間と蠅男』(57)

『首都消失』(87)

『風速七十五米』(63)

ほかシークレット上映あり

文/久保田 和馬

大映の特撮映画が大集合「妖怪・特撮映画祭」が7月16日(金)より全国順次上映