アル・サッドのシャビ監督が“古巣”バルセロナの監督人事について言及した。10日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 数年前にはバルセロナ指揮官就任待望の声も多く聞かれたシャビ監督。今シーズンはクラブを19勝3敗無敗優勝に導き、ケニア代表FWマイケル・オルンガらが所属する2位のアル・ドゥハイルに13ポイントもの勝ち点差で突き放し圧倒的な力を見せつけた。同監督は5月に現在のアル・サッドとの契約を2023年までに延長した。

 一方のバルセロナロナルド・クーマン監督との契約を延長。リーグ戦では3位、チャンピオンズリーグではベスト16で敗退したものの、コパ・デル・レイを制覇して若手の起用も多く見られた。

 シャビ監督は「私は常にマーケットにいる。2年間監督を務めてきて、ラポルタバルセロナ現会長)ともいい関係を気付けているよ」とコメント。さらに「私は(来シーズンからの監督人事について)彼と話すことはできなかった。彼らはクーマンで行くと決め、私は彼がベストを発揮できることを祈っているよ」と続け、来シーズンからのオファーが届かなかったことを明かした。

「彼が何を決断しようと、私はそれがクラブにとってベストな選択肢であると思っているよ。僕はバルセロナのことを常に気にかけているし今でもたくさんクラブに投資しているけど、この3、4カ月はどの役員とも連絡をとっていないね」

 また、将来的にバルセロナで指揮を執ることについて「その瞬間がいつ来るかはわからない。私はマーケットにいるけど急いではない」と話し、直ちに古巣の監督に就任にするつもりはないようだ。

アル・サッドのシャビ監督 [写真]=Anadolu Agency via Getty Images