黄色いボディは夜間の視認性に優れています。

空港開設以来、初の消防車更新

関西エアポートグループは2021年6月9日(水)、運営する神戸空港消防車両を更新することを明らかにしました。

対象の車両は大型化学消防車3台と給水車で、これらは神戸空港が開港する直前の2005(平成17)年9月から約16年にわたって使用されてきたものとのこと。2022年5月までに4台を更新する計画で、大型化学消防車についてはオーストリアローゼンバウアー社が製造する黄色い車体のものになります。

これまで使用していた大型化学消防車は3台ともモリタ製で、水槽容量6000リットルのものが2台、1万2500リットルのものが1台でした。ローゼンバウアー製の新型は、3台とも1万500リットル車となり、うち1台はルーフターレットではなくHRET(エイチレット)と呼ばれる屈折式の放水塔を備えたものになります。

給水車については、従来車は大槻ポンプ工業社製で容量8000リットルの楕円型水槽を搭載していましたが、新型は日本機械工業社製の容量8000リットルの角型水槽をとうさいしたものになるとのこと。水槽が角型になることで車両自体の積載効率が向上し、救助資機材も積載できるようになったことで、給水車としてだけでなく救助活動にも使える消防車両になるとしています。

すでに関西エアポートグループ傘下の関西国際空港では黄色い車体の化学消防車が配備されており、赤ではなく黄色い消防車両を導入するのは、同社では2例目となります。

神戸空港に配備されるローゼンバウアー製の新型消防車(画像:関西エアポート)。