日本代表DF長友佑都(マルセイユ)が、セルビア代表戦を振り返った。

11日、キリンチャレンジカップ2021の日本代表vsセルビア代表の一戦がノエビアスタジアム神戸で行われ、1-0で日本が勝利した。

前半はセルビアの堅い守備の前になかなかチャンスを作れなかった日本。一方で、相手にもチャンスを作らせず、0-0のまま後半へと入る。

すると立ち上がり3分、右CKから鎌田大地(フランクフルト)がクロスを入れると、ニアで谷口彰悟(川崎フロンターレ)がフリック。これをファーサイド伊東純也(ヘンク)が蹴り込み、日本が先制。その後は追加点のチャンスもありながらもゴールを奪えず、1-0で勝利を収めた。

久々のヨーロッパ勢との試合となった長友は「セルビアは力がありましたし、僕たちの実力を試すのに非常に良い相手だと思っていました」とコメント。「前半は相手がブロックを作って堅い試合になりましたが、ポゼッションする中でミスが多かったり、前半はそういったシーンが多かったです」とコメント。「ただ、ゼロに抑えて危険なプレーをさせず、ディフェンスラインを含めてチームは集中していたと思います」と語り、苦しい展開で先に失点しなかったことを評価した。

前半の出来については「セルビアは気持ちを入れて試合に入ってきたので、フワっとした試合にはならないなと。集中しているなと感じました」とコメント。その中でよく守れたと語り、「自分たちが非常に良かったと思います。ディフェンスラインも中盤の選手も、取られた後の切り替えとか、ファウルで相手のカウンターを止めたり判断が良かった」とし、「あまりチャンスを作らせずに試合ができたと思います」と、セルビアをしっかりと封じられたと評価した。

最終予選ではこの試合のような展開が増えると予想されるが「特に前半は堅い試合になる。W杯でも最終予選でも相手がガチガチに守ってきてこういう展開になりやすいです」とコメント。これまでの経験からも、力のある相手同士の試合では起こり得ることだとコメント。「まずは失点しないことが大事。上手くいかなくてもいいから、失点をしないということ。守備を堅くみんなで守っていこうと言っていた」とし、「後半は足も止まってスペースもできるから、上手くいかなくてもネガティブにならずにやっていこうと話していました」と、守備を安定させて、チャンスが訪れるのを待とうと考えていたようだ。

その読み通り、後半はセルビアの強度が下がることに。「前半に気合を入れてきたので、相手が消耗していた」と語り、「相手のインテンシティが落ちていて、途中から出た選手が良いポジションで受けてくれたから、ああいった展開になった」と狙いがハマったとした。

またデビュー戦となったFWオナイウ阿道(横浜F・マリノス)を評価し「オナイウも体を張ってポストプレーをしてくれて、タメを作ってくれた」とプレーを評価。「後ろの選手にとっては助かるプレーをオナイウもしてくれていたので、すごく良いプレーだったと思います」と、エースのFW大迫勇也(ブレーメン)が不在の中でしっかりと仕事をしてくれたと語った。

この試合では現在地を測るという目的もあったが「自分たちの力を試す上でも非常に良い相手だったので、お互いにベストメンバーではなかったかもしれないですが、それでも日本代表として出た選手がチーム一丸となって戦えました」とコメント。「誰が出てもレベルを出せることは示せたと思います」とメンバーを変え、主軸が抜けている試合でも良いパフォーマンスだったと評価。「非常に手応えがあって、日本代表としても自信になる試合だったと思います」と、今後の自信に繋がると語った。

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