液体ハミガキ

警視庁警備部災害対策課は11日、震災発生時、「液体ハミガキ」が役立つことをツイッター上で紹介。その投稿を見たユーザーから「災害備品に加えます!」「知らんかった」など多くの反響が上がっている。


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■「防災グッズに加えてみては」

「私は液体ハミガキを愛用しています。阪神淡路大震災の被災者の中には、水不足などで十分に歯磨きができず、口内で増殖した細菌を原因とする肺炎により、亡くなる高齢者の方もいたそうです」と過去事例を挙げ、液体ハミガキの有効性を説いた同課アカウント。

その他のメリットとして「水のすすぎは不要、ブラッシングだけで口内ケアが可能」と説明しつつ、「防災グッズに加えてみては」とフォロワーたちに薦めた。


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■「有意義」と反響

この投稿は同日23時現在、約1,000リツイート、約3,000いいねと広く拡散を見せており、ネット上では「水のない中でも口腔ケアができるから便利」「こういう情報発信は大切ですし、有意義」と絶賛する声が続々。

一方で、「歯磨きしなかったら肺炎になるのか」「え!すすいでた…」と今回のつぶやきで新たな発見をしたというユーザーの声も散見できた。

■液体ハミガキって長くもつの?

ドラッグストア・ハミガキ粉売り場

一方で、液体ハミガキは長期間に渡って防災リュックなどに保管していて良いのだろうか。

ドラッグストア関係者に話を聞くと、「じつはほとんどの液体ハミガキ、ハミガキ粉には使用期限がありません。歯槽膿漏用など一部特殊な商品には期限がありますが、劣化が少ないためか期限を定めていない商品が大半で、パッケージには製造年月日しか記載がありません」と意外な回答が。

さらに「なので長期保管は事実上可能です。ただ、フタをコップ代わりにして口をつけたりすると雑菌が入り、早く悪くことはあるかも。ちなみに結構頻繁にパッケージが変わるので、ドラッグストアではその都度商品を交換しています」とも話してくれた。


■「液体ハミガキ」と「洗口液」の違い

なるほど、これは水が使えない時に便利かもしれない。一本常備しておこうと記者がハミガキ粉コーナに行くと、そこには多種多彩な液体ハミガキが並んでいた。

しかしよくよく見ると裏面の表記には「液体ハミガキ」「洗口液」の2種類に大分されていることに気がつく。

これじつは用途が異なり、「液体ハミガキ」は歯磨き時に使用するもので、汚れを浮かせたり、歯を白くさせたりする効果があり、一方の「洗口液」は口臭予防や歯垢の付着防止などが主な効果で、こちらは歯磨き後に使うものなのだ。

洗口液

そう理解できても、ほぼ同じデザインでそれらが区別されているものもあり、「これどう違うの」と液体ハミガキ初心者にはちょっとだけハードルが高かった…。

なので、ゼヒしっかり裏面を見てから購入することをおすすめしたい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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