
飼い主の車が交通事故を起こし、車に乗っていた犬が衝撃に驚いて車から走り去り、行方不明になってしまった。
飼い主夫婦は、事故の目撃者と共にあらゆる手段を使って犬の捜索をしたが見つからない。もう2度と会えないのではという不安に襲われていた。
ところが、数日後に羊の群れと一緒にいる犬が発見された。牧羊犬の血が混じっていたその犬は、どうやら本能で、農場で羊をまとめようとしていたようだ。
Lost dog found herding sheep after car crash
6月6日午前11時55分頃、アイダホ州ヘイデンに住むオズワルドさん夫妻は、飼い犬でボーダーコリーとレッドヒーラーのミックス犬、ティリー(2歳半)を後部座席に乗せて州道を走っていたところ、別の車と衝突事故を起こした。
事故の衝撃で、オズワルドさんの車の後部の窓が粉々に割れ、ティリーは無傷だったが、衝撃に驚いて窓から飛び出し、そのまま走り去ってしまった。
オズワルドさん夫妻は、事故を目撃していた少なくとも6人の見知らぬ人たちに助けを求め、手分けをしながら10時間以上捜索を行った。
夜になってしまったので一旦捜査を打ち切り帰宅した夫妻は、今度はインターネットでティリーを探すための投稿を行った。
Facebookにティリーの写真に詳細情報を添えて、目撃情報をを呼びかけた。
すると、この投稿にある一家が目を留めた。
羊の群れをまとめているところを牧場主に発見される
ラスドラム南部にある農場を家族経営しているポッターさん一家は、オズワルドさん夫妻のFacebookのシェアを見て、農場に羊といた犬とそっくりであることに気が付いたのだ。ポッターさん一家は、8日に羊の群れをまとめようとしてといる牧羊犬の1匹が、いつもより黒っぽい色をしていることに「おや?」と思ったという。
ポッターさんは、遠くから「フーイ」と、飼い犬の名を呼んでみたがその犬は反応しなかった。いつもなら名前を呼ばれればすぐに向かってくるはずなのに、犬は耳を後ろに倒して走り出したのだ。
飼い犬ではない別の犬が農場に入って羊を取りまとめようとしていることを知ったその日、偶然にもオズワルドさん夫妻の投稿を見て、「あの牧羊犬がティリーでは?」と確信した。
飼い主と無事再会。ティリーはまとめるのが大好きな犬だった
ポッターさんは、早速その牧羊犬を捕まえて郡の保安官事務所代理に引き渡した。やはりこの犬こそがティリーだった。行方不明になってから3日後、8日の夜遅くにティリーはオズワルドさん夫婦に無事再会することができたという。
後のメディアの取材で、オズワルドさんはこのように語っている。
もう会えないのかと思い、胸が張り裂ける思いでした。ティリーは、牧羊犬の血が混じっているので、本能的に羊の群れに近付いたのでしょう。私たちがFacebookでシェアしなければ、きっと今でも農場にいたのではないかと思います。
ティリーはとにかくなんでもまとめたがるんです。ドッグパークに連れて行っても、そこに来ている人たちを1つの同じグループにまとめようとするぐらいですからね(笑)
その後、夫妻はFacebookを更新し、無事にティリーが自宅へ戻ったことをシェアし、愛犬の捜索に関わってくれた全ての人に感謝の気持ちを綴った。
私たちにとって、ティリーが行方不明になっていた数日間は、ただただ大変で、毎日泣いてなかりいました。バカバカしいと思う人もいるかもしれませんが、ペットをかわいがっていると自然に感情的になってしまうのです。
ティリーの捜索に関わってくれた人たちは、犬を探すという些細なことなのに、本当に誠心誠意協力してくれました。世の中には、親切な人がたくさんいるのだと実感させられました。とても感謝しています。
Top image:photo by Pixabay /References:abc NEWS / written by Scarlet / edited by parumo
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