車・鍵・少女・子供(zenstock/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

大人が驚き腰を抜かすようなことを、子供は平気でやってしまうことがある。それをとんでもない行動で両親に示してしまった姉妹について、『People』などアメリカのメディアが報じている。


■鍵を持ち出した姉妹

アメリカ・ユタ州で暮らす9歳と4歳の姉妹が、「カリフォルニア州に行きたい」「ビーチに行き、海で泳げたら楽しいだろうな」とふと考えた。

この家庭では、普段は子供たちの手が届かない場所に鍵をかけて保管しているが、2日には、たまたま簡単に取れる場所に置きっぱなしにしてしまった。それに気づいた姉妹が「これさえあれば運転して遠くに行ける」と鍵を取り、両親が眠っている早朝を狙って家の外に出た。


関連記事:自称「ハリー・ポッター」による悪質ひき逃げ事件 本名はまさかのスネイプと判明

■ついに起きた事故

姉妹はさっそく親の車に乗り、9歳の姉の運転で海岸を目指した。幼いながら運転に関する基礎的な知識はあったようで、そのまま家から16キロほど離れた場所まで進んだという。

しかし、姉妹が乗る車は午前5時過ぎにセミトレーラーに衝突。けがをした人はいなかったが、現場にかけつけた警官たちは女児が運転していたことを知り衝撃を受けた。負傷者がいなかったのは、姉妹、そしてセミトレーラーの運転手がきちんとシートベルトを締めていたおかげだった。

■慌てふためいた両親

両親は子供が出ていったことに気づかずぐっすり眠っていたが、警官の突然の来訪でようやく目を覚ました。

子供たちが家を出たこと、車に乗り去っていったこと、また事故を起こして人に迷惑をかけたことを知り驚き震え上がった両親。そちらが事故責任を問われるのかなど、詳しいことは伝えられていない。


■似たようなケースは他にも

アメリカでは、昨年にも幼い子供が親の車を運転するケースが報じられた。

そちらは当時5歳の幼稚園児だったが、警官に見つかり停車を命じられ、「『ランボルギーニを買って』とママにお願いしたのにダメと言われた」「だから自分で買いに行こうと思ったの」と説明したという。所持金はわずか数百円だった。

何が危険なのか、まだ十分には理解できない幼い子供たち。来月には夏休みも始まり子供が家で過ごす時間は長くなるが、鍵や包丁、ライターやマッチなど、触らせたくない物は手の届かない場所に保管しておきたい。

・合わせて読みたい→近くのスーパーでさえ… 「徒歩圏内でも車で移動」最も多いのは40代女性

(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

9歳女児が親の車を運転し衝突事故を起こす 「海に行こうと思った」