
13日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、ビートたけしが、菅義偉首相に苦言を呈し、東京オリンピックの開催について独自の見解を示した。
■菅首相の発言に出演者が憤慨
番組では菅首相が党首討論で東京オリンピックについて、「世界が新型コロナという大きな困難に立ち向かい、世界が団結して乗りこえることができた。そうしたことも、日本から発信したい」と話した様子をVTRで放送。
この発言について、阿川佐和子や大竹まことが「乗りこえられていない」と憤慨。アルピニストの野口健も「コロナに打ち勝てていない」と指摘する。
東国原英夫は「尾身先生が『このパンデミックのなかでやる意義は何ですか』って聞かれて、それに対する答えがもう、政府内では統一見解になってます。つまり『新しいコロナ禍の社会を動かすんだ』ってことと、『みんなで統一して、一致団結してコロナに打ち勝っていくんだ』っていう、戦いの象徴にあるんだと。そういうふうな答えに今、なってます」と説明した。
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■たけし「晩年の日本兵みたい」
話を聞いたたけしは「それはお前、晩年の日本兵みたいなもんじゃないか」と指摘。
そして、「第二次大戦の失敗した原因が『まだ勝ってる』って、言ったんだから。負けるとわかっていて、戦争をずっと続けているみたいなものじゃないか」と、冷静に話す。これには東国原も「おっしゃる通りです」と同調した。
■「安全なら見たい」
そんなたけしだったが、番組の最後には「柔道の世界選手権を見たんだけど、興奮しちゃって、オリンピック見たいなって思ったな」「会場行かなくてテレビで黙って見てるんだったら、安全対策抜群でやったら、見たいなやっぱり」とも発言。
コロナ対策をしっかりしたうえで、無観客試合など、安心安全が担保されるオリンピックになるのなら、「見たい」と考えていることを明かした。
■中止論が根強い東京五輪
現状東京オリンピックは7月23日から開催される方向で準備が進められているが、東京で新型コロナウイルスの新規感染者に減少傾向が見られないことから、反対論が根強い。
しらべぇ編集部が実施したツイッター調査では、じつに90.5%が「中止するべきだ」と回答したことを見ても明らかだ。
中止論者が主流となっているが、たけしのように「やっぱり見たい」と感じている人もまた、少なくない様子。政府には精神論ではなく、根拠を示したうえで「どのようにして安心安全なオリンピック」を実現するのか、説明する必要があるのでは。
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