信頼し合鍵まで渡していた隣人が、実は裏の顔を持っていたとしたら…そんな恐ろしいニュースがイギリスから飛び込んできた。『Birmingham Mail』『The Sun』などが伝えている。

バーミンガム郊外アーディントンに住むリー・ジョーンズさん(Leigh Jones、64)は2年前、長年連れ添った夫を亡くした。2匹の猫と静かに暮らしていたリーさんはその後、ノッティンガム在住の男性(現パートナー)と意気投合、お互いの家を行き来するようになった。

こうして週2日をノッティンガムで過ごすようになったリーさんは、隣に住み30年来の付き合いがあるノーラン夫妻に合鍵を渡し、猫の餌やりを頼むようになった。夫妻を信頼してのことだった。

そんなある日のこと。リーさんの自宅で食事をしていたパートナーが、コーヒーテーブルの下に黒くて小さなプラスチックの箱を見つけた。それは両面テープで貼り付けられており、リーさんは孫のおもちゃかと思ったという。しかしネットで検索したところ、それが小型の録音機だと分かって驚愕した。

「昨年11月7日のことよ。まさかと思いつつ、他にも隠されているのでは…と家じゅうを探したわ。すると寝室のベッドのヘッドボードの後ろに、2台目があったのよ。本当にショックだったわ」と語るリーさん。その後、録音機を外すと警察に通報した。

リーさんは犯人が録音機を取りに戻って来ることを想定し、ウエブカメラを購入して居間や寝室に設置した。決定的な証拠がないと犯人逮捕ができないためだ。またじゅうたんに侵入者の足跡がはっきりと残るよう、一方向に掃除機をかけてその日を待った。

そして5日後の11月12日、犯人がやってきた。それはリーさんがパートナーの家に行くため、ノーラン夫妻に猫の餌やりを頼んだ日の午後3時過ぎだった。

居間に設置したカメラの映像では、男がコーヒーテーブルに仕掛けた録音機を探しているのが見て取れる。しかし録音機が見つからず、テーブルの縁や下を何度も確認し、あちこち動き回っている。

リーさんは帰宅後、この映像を証拠品として警察に提出し、昨年12月18日に隣人のウィリアム・ノーラン(59)が逮捕された。

ウィリアムは当初「自分は猫を探していただけ」と録音機を仕掛けたことを否認していたが、今年5月25日にストーカー行為の罪などの容疑を認め、懲役15週間の有罪判決を受けた。またリーさんへの無期限の接近禁止令が発令され、賠償金300ポンド(約46000円)の支払いを命じられた。

ウィリアムには4人の子供と2人の孫がおり、パンデミック前は警備員の仕事をしていた。リーさんは全く別の顔を持っていたウィリアムについて「とても気さくで信頼していたのに、裏切られた思いでいっぱいよ。長い付き合いなのに、プライベートな会話をすべて聞かれていたと思うとゾッとするわ。ベッドのヘッドボードに録音機をつけるなんて、最悪ね。自宅は安全だと思っていたけど、こんなことになって吐き気がするわ。本当にショックよ」とうんざりした様子で述べた。

ちなみに2017年には米ペンシルベニア州で、男が屋根裏から夫婦の寝室を覗いている様子が監視カメラに映し出された。男は集合住宅に住む隣人で、2軒を仕切っていた屋根裏の壁を取り外して侵入したという。

画像は『The Sun 2021年6月9日付「BED BUGS Horrifying moment creepy stalker breaks into neighbour’s home to collect secret listening devices he planted in her BED」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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