中国では「給料の不払い」という問題は決して珍しいことではない。雇い主が様々な理由をつけて、工場で働く従業員に数カ月給料を支払わないという状況もあり、「しょうがない」とあきらめの気持ちで働き続ける中国人は少なくないようだ。

 中国にこうした状況が存在するなか、中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本で暮らす中国人による動画を配信し、日本では給料不払い問題がほとんど生じないと紹介し、その背景について説明した。

 中国では雇用される側が給料不払いという問題に直面した場合、その仕事を辞めても他で仕事が見つかる保証がないため、焦りや怒りを感じながらも貯金を切り崩して給料不払い期間を何とか乗り切るというのが一般的なようだが、日本と決定的に異なるのは、中国では多くの人が給料不払いを「ごく普通に生じる問題」と見ている点だろう。

 動画の配信者中国人の友人から「日本では給料不払い問題はあるのか」という質問を受け、今回のテーマの動画制作に至ったそうだ。この質問に対し、配信者は「日本では給料不払い問題は生じないというよりも、日本社会がこの問題を生じさせないようにしている」というのが正しいと答えている。

 もし日本で雇い主側の意図的な給料不払いが発覚した場合、法律による処罰が待ち受けており、加えて日本では悪評が瞬く間に社会に伝わると紹介。悪評が立った企業はその後、社会から淘汰され、再起できなくなる可能性があるため、意図的な給料不払いはほぼないと説明した。

 法律と社会双方からの厳しい制裁があるゆえ、日本では雇い主にとって給料不払いは非常にリスクの高い行為なのだと強調している。動画の配信者は給料不払いを生じさせない日本のこうした仕組みを「先進国特有の優れた制度」の1つと指摘しており、この点で中国は学ぶべきであると語っている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本はなぜ中国と違って「給料の不払い」が起きないのか=中国