魚にくわしい人やダイビングが趣味の人などは知っているかもしれない「シュモクザメ」。メジロザメ目に属する大型のサメで、名前のシュモクは、鐘などを鳴らすときに使うT字形の撞木(しゅもく)から来ている。

また、英語の「ハンマーヘッドシャーク」(かなづち頭のサメ)という名前で知っている人もいるだろう。このサメが兵庫県内のスーパーで販売され大きな話題となった。


■鮮魚コーナーで販売

kerobeeさんは、12日午後に兵庫県内のスーパー・トライアル三田(さんだ)店の鮮魚コーナーで、実際に販売されているサメを目撃。

「本当にびっくりした。他の客も少し遠巻きに眺めていたが、実際に触って口の中をみている人もいた」と当時を振り返る。


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■イベントで9,500円

販売を担当した大桜水産(大阪府池田市)によると、このサメの全長は約3メートル、重さは約200キロあったという。9日に高知県で水揚げされたものを、陸送で運び11日と12日にイベントとして9,500円で販売。

シュモクザメ(写真提供:kerobeeさん)

13日には、さばいて小分けにして販売したところ、5時間で完売したという。

実際に食べた担当者は「身が引き締まっていておいしかった」と話す。この会社では「なにかおもしろいものがあがったら、声をかけて」と仲卸業者に声をかけているため、このような魚が入荷することも珍しくないそうだ。


■ロレンチーニ器官が発達

シュモクザメは卓越した技能を持つ捕食魚。目が不格好な頭の両端についているため、ほかのサメよりも広い視野を持ち、容易にエサを探すことができる。

また、サメの頭部には微弱な電流を感じるロレンチーニ器官が備わっている種類が多いが、中でもシュモクザメは木づち形の頭の全面にこの器官が発達しているため、餌を見つける能力も高いとされている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち

全長3メートルのシュモクザメがスーパーに登場 販売者と目撃者を直撃