中国のポータルサイト・網易に13日、日本人が健康で長寿でいられる「深層的な原因」について紹介する記事が掲載された。

 記事はまず、日本では特に都市部において自動車ではなく徒歩や自転車を使う機会が多い点を挙げた。その背景にはバスや電車などの公共交通機関が非常に発達していて、20分も歩くことなく最寄りの駅や停留所にアクセスできる一方、自動車の利用が必ずしも便利ではなく、コストも時間もかかるケースが少なくないと説明した。

 次に、日本人の食事量が比較的少ないことに言及。2013年における米国人1人あたりの1日の摂取カロリーが3628キロカロリーだったのに対して、日本人はおよそ2726キロカロリーと3割近く少なかったというデータを紹介している。
 
 また、日頃から納豆、醤油、味噌、漬物などの発酵食品を食し、日本の飲食文化の重要な一部になっていることも日本人の健康長寿を支える要素の一つになっていると指摘。韓国伝統の発酵食品であるキムチも、日本では至る所で販売され、広く親しまれていると伝えた。

 さらに、肉と魚の消費バランスが優れており、米国人の海産物摂取量が肉類の摂取量の14分の1程度であるのに対し、日本人は肉と魚の消費量の割合が2:1に近くなっている点にも触れたほか、肉の摂取でも赤身肉と内臓の摂取比率が高い点も健康に対して有利に働くとした。
 
 このほか、抗酸化、血糖値降下などの効果があるほか、糖分をたっぷり含む高カロリー飲料を摂取する機会が減るという意味で緑茶が大きな役割を果たしていること、子どもたちがジャンクフードを食べたり、糖分入り飲料を口にする機会が減り、栄養バランスの取れた献立を食べる機会が保障される学校給食のメリットも大きいことを伝えている。
 
 記事は「ほかにも、日本人は加工工程の少ない食べ物を多く摂取するといった要因がある。総じて、日本人が健康なのはその飲食の文化と大きな関係があるのだ」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

たくさんの要素が重なっているからこそ、日本人は健康で長生きできるのだ=中国メディア