2021年6月13日に閉幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)をめぐり、出席した菅義偉首相が各国の首脳に「無視」されたという誤った情報がSNS上で広まっている。

発端とみられるツイートには、共同通信社の記事が情報源として添えられていたが、同社は取材に「改変された写真キャプションネット上で拡散された」と被害を訴える。

「共同通信の悪意に満ちたキャプション」

発端は、あるツイッターユーザー6月11日の投稿とみられる。「わざわざ恥をかきに行くんだ」との書き込みとともに、共同通信の記事のキャプチャーを添付している。

記事の写真には、G7サミットで記念撮影にのぞむミシェルEU大統領バイデン大統領、菅首相、英国のジョンソン首相、イタリアのドラギ首相が写っている。菅首相のみカメラに向かって手を振っている。

写真のキャプションには「(C)KYODONEWS G7サミットで、各国首脳に無視される菅首相」と書かれていた。

投稿は広く拡散し、「ダサすぎる」「情け無い」といった菅首相への酷評や「共同通信の悪意に満ちたキャプション」と記事を配信した共同通信を批判する声が相次いだ。

「フェイクニュースだ!!って言われるかも」

共同通信社総務局は14日、J-CASTニュースの取材に「改変された写真キャプションネット上で拡散されたことは承知しています」と誤情報の拡散に巻き込まれたと主張した。

前述の投稿者は、自身で加工したと笑顔の絵文字とともにフォロワーに明かしており、「これあとでフェイクニュースだ!!って言われるかも」と音符記号を付けて書き込んでいた。投稿は14日昼頃に削除された。

「同じ構図の写真を当社は配信していますが、キャプションは『G7サミットの記念撮影を終え手を振る菅首相(中央)。前列左はバイデン大統領、同右は英国のジョンソン首相=11日、英コーンウォール(代表撮影・共同)』です」(共同通信社総務局)

今後の対応については、「当社の記事が配信されているサイトには正しいキャプションが掲載されており、ご指摘の上記のキャプションが当社と無関係であることは客観的に明らかですが、今後の対応については、虚偽情報の拡散の状況などをみながら検討します」と答えた。

キャプションを改変したツイートの投稿者は取材に、

「国民の声を聞かない困窮しているものの声も聞かない8割が反対するオリンピックもまともな説明もせず強引に進めようとしている政権に対する不満は日に日に増していきます。そうしたところにあの写真が目につき手を加えてしまいました」

ツイートの経緯を説明し、「追記することによってオリジナルのものではないことが通じるものと思っていましたがよく考えもせず軽はずみなことをしてしまったこと、深く反省し、ツイートも削除させていただきました」と反省の弁を述べた。

拡散した投稿