
「児童買春」というキーワードが14日、ツイッターのトレンドワードに上がった。
そんな中、2019年5月から運用が開始されている警視庁生活安全部・少年育成課の公式ツイッターアカウントがネット上で「涙ぐましい」「仕事とはいえキツイな」と話題を呼んでいる。
■通常ツイートは平穏
「20歳未満の飲酒はNO!」「4月は『若年層の性暴力被害予防月間』です」といった注意喚起ツイートを中心に、時には「少年柔道・剣道基本けいこ【入門編1】」と題して、柔道・剣道の礼法を約5分の動画にまとめるなど、中高生ツイッターユーザーに向けてアレコレ発信し続けてきた同アカウント。
投稿対象の年齢層が限定的なためか、約3,200フォロワーと警視庁が運営するツイッターアカウントの中では存在感が薄い部類に入り、新たな発信もあまり多いとはいえなかった。
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■リプライは鋭く…
しかし、真骨頂はその「リプライ」(返信)攻勢にある。10代半ばと思われるユーザーが「#援助 #JK」などのハッシュタグを付け、明らかに援助交際やパパ活相手を募集している投稿を発見すると、同アカウントはその投稿に返信。
「こちらは警視庁少年育成課です。このツイートは児童買春などの被害につながるおそれがあります」とコメントを添え、「絶対に許すな子供への性犯罪」と題されたおどろおどろしい画像を添付していく。
こちらは警視庁少年育成課です。このツイートは児童買春などの被害につながるおそれがあります。また、見ず知らずの相手と会うことは、誘拐や殺人などの重大な事件に巻き込まれる恐れのある大変危険な行為です。 pic.twitter.com/52SR20KkfP
— 警視庁少年育成課 (@MPD_ikusei) June 14, 2021
■数が尋常じゃない
しかもその警告リプライの数、尋常ではない数なのだ。前述「20歳未満の飲酒はNO!」などの注意喚起ツイートは月1回くらいのゆったりペースなのに比べ、件の警告リプライは13日だけで約200回。
しかもどんなシステムなのか詳細不明だが、2時間の間にすべてその投稿を行っているのだ。リプライの投稿先を見ると、すでにアカウントを消して逃亡するユーザーも多く、この監視はかなりの効果を生んでいるもよう。犯罪の根源を根絶やしにするスタイルだ。
■「涙ぐましい地道な努力」
ネット上では、少年育成課の警告リプライに「すごい…」「本当にお疲れ様です」「警視庁少年育成課のリプ欄地獄なのだが」「涙ぐましい地道な努力」と称賛と驚嘆の声が次々上がっている。
一方で「手動だったら闇落ちしそうなきつい仕事だろうなぁ」「めっちゃ忙しそう…頑張って…」とその返信システムに興味を抱くユーザーもおり、さらに盛り上がりを見せている。
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