飯能市

埼玉県飯能市にある天覧山は、標高が197メートルと低いため周辺を散策やウォーキングする市民に親しまれている。その山頂で今年4回目の焚き逃げが行われたため、市はSNS上で怒りをあらわにした。


■大災害につながる可能性

飯能市は公式アカウント上に「天覧山での焚き火については、山火事等の大災害につながる可能性があることから安全面を考慮して厳に禁止としており、焚き火禁止の看板を設置しております」と写真付きで投稿。

市によると、この焚き逃げは13日に市民が発見したという。この市民がわざわざ掃除道具を取りに家に帰り、その後掃除したそうだ。これで1月11日3月16日、同月30日に続き、今年に入って4回目の事態に。1月には大きな枝が燃やされており、ひどい状態だった。


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■警察も監視中

すべて埼玉県警による現場検証が行われており、この山の所有者である寺と市が連携して対策にあたっている。焚き逃げは夜に行われているため、4月26日から日の入から日の出まで立ち入り禁止とした。

警察はパトロールを強化しており、私有地でもあるため立ち入り禁止時間に入った人に関しては捕まえる方針。

計3カ所ある入り口すべてと山頂には、禁止事項が書かれた看板を設置。しかし、この看板を取り外し、林に捨てていった人物もいるという。警察は器物損壊も視野に、また今回捨てられていたペットボトルを押収している。

■高尾山では山火事発生

12日午後には、高尾山東京都八王子市リフト山上駅付近の尾根で山火事が発生。

東京都環境局はツイッター上に、「幸い多くの人の手で早期に消火されましたが、危うく大きな森林損失に発展するところでした。一歩間違えれば大惨事!歩道から外れての火の使用は絶対やめてください」と投稿。

当時、細い道をすばやくかけあがる消防活動二輪車(通称赤バイ)が、何台も出動。また、ケーブルカーを使って作業に向かう消防隊員の姿もあった。さらに火災の影響から一時リフトストップし、長蛇の列ができた。


■キャンプ場でキャンプ禁止

このような事象は、全国各地で相次いでいるが、燃え残った炭や灰を放置すれば廃棄物処理法違反(不法投棄)に、焚き火不始末山火事になると森林法違反(失火)になり得る。

岐阜県揖斐川町の粕川オートキャンプ場では、モラル悪化により、周辺住民からの苦情が相次いだという。そのため、現在このキャンプ場ではキャンプバーベキュー(火気使用)などは、一切禁止となっており、散策などしかできない状態だ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち

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