井ノ原快彦主演ドラマ「特捜9 season4」(夜9:00-9:54、テレビ朝日系)第11話が、6月16日(水)に放送となる。第11話では、浅輪直樹(井ノ原)ら特捜班が信頼と尊敬を寄せるベテラン鑑識官・猪狩哲治(伊東四朗)が、殺人事件の容疑者として連行され、直樹が取り調べに当たることに。特捜班にとって、かつてない“試練の時間”が描かれる。

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難事件に挑む刑事たちの活躍はもちろん、その背景にある人生模様など、事件そのものだけでなく“人間”を真摯に描く物語が支持を集めた本作。

今シーズンでは、“事件の起きない1日”を描いた第3話(4月21日放送)、今話題のスポーツ“パルクール”を取り入れた第9話(6月2日放送)、バスという“走る密室”が事件の舞台となった第10話(6月9日放送)など斬新なストーリーを次々と放送し、長い歴史を誇るシリーズでありながら、常に挑戦を続けている。

第11話で容疑者として連行される猪狩は、「警視庁捜査一課9係 season3」(2008年、テレビ朝日系)で初登場して以来、本作には欠かせない存在に。特捜班はこれまで幾度となく鑑識のエキスパートである猪狩に助けられ、さまざまな事件を解決してきた。

特捜班が猪狩を信頼するように、猪狩もまた、直樹たち特捜班の成長を頼もしく見つめていた。そんな猪狩を殺人事件の容疑者として見なければいけないということは、直樹たちにとっても辛いこととなる。

最後の最後まで波乱の展開が続く第11話。伊東の何気ない表情にまで凄みをにじませる熟練の演技、取調室で繰り広げられる井ノ原との緊迫の攻防戦など、「こんな形で対峙したくはなかった」という直樹と猪狩の葛藤が熱く表現される。

■第11話あらすじ

ベテラン鑑識官・猪狩哲治(伊東四朗)が殺人事件の容疑者として連行され、浅輪直樹(井ノ原快彦)は複雑な思いを抱きながら取調室で対峙(たいじ)していた。猪狩は所轄署で黙秘を貫きとおしており、長年親交のある直樹ならば口を割るのではないかという中原圭一郎管理官(小須田康人)の判断で、特捜班に捜査がまわってきたのだ。

猪狩は直樹に対し、たまたま前を通りかかったアパートから争う声を聞き、その直後に慌てた様子で逃げていく男を目撃したと証言。気になってアパートを確認したところ、奥の部屋で若い男が殺されているのを発見したが、ちょうどそこに宅配業者が現れたため、犯人と間違われ連行されたのだと話す。

しかし、猪狩が疑われるのには理由があった。それは被害者の前島公也(岸田タツヤ)が、猪狩の亡き後輩の息子だったからだ。公也は警察官の父に反発したのか素行が悪く、猪狩は彼を更生させようと何かと声をかけていたが、最近2人の間ではもめ事が起きていたという。

ところが、公也との関係を指摘しても、猪狩ははぐらかすばかり。しかも現場からは公也と猪狩の指紋しか検出されず、状況はすべて猪狩が犯人だと告げていた。

そんな中、猪狩の“弟子”でもある鑑識課員・佐久間朗(宮近海斗)がどんな結果でも真実を突き止めてほしいと、猪狩の携帯電話の通話記録を調べ上げてきた。それによると、猪狩が何度か人材派遣会社に電話をかけていたことが判明。

青柳靖(吹越満)と新藤亮(山田裕貴)がその会社を探ったところ、介護サービスと掲げながらも“恋人レンタルサービス”で稼いでいるという事実が浮上した。しかも、猪狩が何度か指名していた、レンタル恋人の“マミ”こと広瀬舞(岡本あずさ)と連絡が取れなくなっていることもわかった。

一方、矢沢英明(田口浩正)は事件当夜、現場近くに止まっていたトラックの車載カメラ映像を入手。猪狩の証言どおり“逃げていく男”が映っていることを期待しながらチェックするが、事件の夜、アパートから出てきたのは”思わぬ人物”だった。

井ノ原快彦“直樹”が伊東四朗“猪狩”と対立/(C)テレビ朝日