札束(takasuu/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

大金を手に入れたことで、豊かな老後が過ごせるはずだった男性。しかしそれからたった10年で男性は亡くなり、川から遺体が引きあげられた。宝くじ当選、その後のスキャンダル、そして男性の謎の死について、『Fox News』などアメリカのメディアが報じている。


■突然お金持ちに…

2010年のこと、アメリカ・ミシガン州で暮らしていた男性(当時59)が「宝くじで高額当選した」と複数メディアに大々的に報じられた。当選金額は、日本円でなんと2億円以上。税金などを差し引いた額(9千万円超)を得た男性は、家や車を購入した。

それでもお金は残ったとみられているが、低所得者向けに行われている食料費補助対策(フードスタンプ)に頼り続け、物議を醸した。


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■弁護士の釈明

男性が雇っていた弁護士は当時、「別に当局をだましているわけではありません」「違法行為ではないのですから」と断言。その理由について「そもそも彼は無職で収入がないのです」などと語り、「本人も当局に問い合わせ、『問題ない』という返事を得たんですよ」と明かしていた。

それでも大金を手に入れたという事実があることから、「収入の有無だけを保護の基準にするのはおかしい」「この当選者はすでに大金持ちじゃないか」という怒りの声があがっていた。

■川で発見された遺体

いきなり宝くじを当て、しかも新居や車まで手に入れた男性。しかし幸運は長くは続かず、当選から11年にして死亡が確認された。しかも遺体が見つかった場所は自宅ではなく、ティタバワシー川の中だった。

当局はすでに遺体を回収済みとみられているが、溺死なのか、他殺なのか、または自殺なのかも含め、詳細はまだ発表されていない。


■幸せにならない当選者も

宝くじで大金を得た超ラッキーな当選者が、ぜいたくな暮らしに走り破産してしまうケース、また家族・知人にお金をたかられ人を信用できなくなったケースも過去に報じられた。

この男性が同様のトラブルを抱えていたかは不明だが、裕福になってもなお保護に頼るなど、お金の使いかたについては混乱していた可能性がある。ミシガン州ではすでにルールを見直しており、宝くじ当選者に関しては当局がしっかり把握し、対処する方針を定めたと報じられている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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