5月28日、交番で性行為をして職務を怠ったなどとして、甲子園署に勤めていた女性と2人の男性を処分したと発表した兵庫県警。山梨県警でも類似事案が起き、男性警察官3人と女性警察官が処分を受け、このうち女性だけが退職していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

 退職したのは、南アルプス署に勤務していた30代前半で既婚者のA子巡査長。

2018年春から同僚の男性巡査部長と不倫関係になり、その後も別の巡査部長や20代の巡査とも関係を持っていた。署は不倫関係を把握していたが、2019年4月、外部からの通報を受けて、内部調査を開始。調べに対して、A子も男性も関係を認めた。さらに駐在所で性行為をしていたことも判明したのです」(山梨県警関係者)

 同年6月、山梨県警は「不適切な異性交際をした」として女性巡査長を本部長訓戒の処分に。本人は警察官を続けたがったが、署長が「前代未聞だ」と退職を勧めた。

「A子は依願退職しましたが、3人の男性はいまも県警に勤務しています。また山梨県警は彼らを処分したことを公表していません。兵庫県警では勤務中に性行為をしていたため、処分を公表し、女性巡査部長と男性巡査長は依願退職をしています」(同前)

 当時の署長は、A子さんと男性3人が不倫関係にあったことを認めた上で、こう話した。

「『自分の将来のためにも辞めた方がいい』と勧めたのは事実です。生き恥さらしていくのは、彼女のためにもならない。小さな町だし、噂はすぐ広まる。たとえば、不倫行為をした署員が生活安全課で相談にのって住民は納得するのか、という話もしました。最終的には納得したうえで退職したので、追い出したとかは事実無根。(男性側の処分については)詳しくは覚えていないが、処分が一切ないということはあり得ない。1人は別の署に異動していたが、残っていた2人には私を含め幹部から厳重に注意もした。深く反省していた」

――なぜ公表しなかったのか?

「公表には基準があって、それに該当しなかっただけ。もちろん職務中の行為だったら、公表すべき事案だと思う。隠蔽ではない」

 山梨県警本部は「事実かどうかも含めて広報事案ではないため、回答は控えさせていただく」と回答した。

 6月16日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び6月17(木)発売の「週刊文春」では、A子さんが警察官を目指した理由や、3人の男性警察官の小誌直撃への対応などを詳しく報じる。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年6月24日号)

女性白バイ隊員も活躍する山梨県警(公式Twitterより)