世界中で社会現象を巻き起こしたドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要プロデューサーのひとりで、同作を含めてこれまで6度のエミー賞に輝くフランク・ドルジャーが製作総指揮を務める超大型国際ドラマ「THE SWARM(原題)」がついに始動。このたび本作に、日本から木村拓哉が出演することが決定した。

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ドイツフランスイタリアオーストリアスイスの放送局と北欧を代表するメディアエンタテインメント企業「Nordic Entertainment Group」、そしてオンライン動画配信サービスHulu Japan」が参画する規格外の国際プロジェクトとなる本作は、世界各地を舞台にした海洋SFサスペンス。ドイツの作家フランク・シェッツィングが2004年に発表し、大ベストセラーを記録した小説「深海のYrr」を原作に、深海に生息する未確認知的生物の群れに直面する“人類の戦い”を描きだす。

木村が演じるのは、ストーリー後半部分でのキーパーソンのひとりであるアイト・ミフネ。人類の危機に立ち向かう科学者グループのひとつを組成し海洋問題に取り組む“ミフネ財団”の創設者で、自らチームを指揮するミフネは、人類の運命のカギを握る重要な役どころ。「彼の作品を拝見し、このキャラクターを演じるのにうってつけと確信しました」と明かすドルジャーからの熱烈なオファーによって出演が実現した木村は、これが海外制作ドラマ初参加となる。

他の出演陣には『ハンナ・アーレント』(12)のバルバラ・スコヴァや「スパニッシュ・アパートメント」シリーズのセシル・ドゥ・フランス、『ラスト・リベンジ』(14)のアレクサンダーカリム、「ザ・クラウン」のレオニー・ベネシュら10カ国を超える国際色豊かな俳優陣が集結。全編英語作品で、撮影は今年6月から9月にかけてイタリア国内で行われる予定となっている。

国境を超えて才能あふれるクリエイターやキャスト陣が結集する一大プロジェクトで、日本を代表する木村がどのような演技を見せてくれるのか。「THE SWARM」は2022年に世界同時放送&配信開始。日本ではHuluで独占配信予定。続報に乞うご期待だ!

<キャスト&スタッフコメント>

木村拓哉(アイト・ミフネ役)

「『ゲーム・オブ・スローンズ』は大好きな作品でしたので、そのチームからのオファーがあった際は、素直にうれしい気持ちでした。原作の世界観の完成度が高く、この世界観の中に自分が参加できる事を大変嬉しく思います。どんな役であれ、頂いた役柄を大切に演じたいと思っています。また、日本だけでなく、世界がまだこのような時世ですので、細心の注意を払って現場に赴きたいと思っております」

●フランク・ドルジャー(製作総指揮)

「本作のクリエイティブ面での最大のチャレンジの一つは原作をいかにより現代的にブラッシュアップするかだと思っています。そのために物語を北米、ヨーロッパを超えて拡大することを考えたわけですが、Hulu Japanがそのヴィジョンに賛同しわれわれの仲間に加わってくれて、さらに、アイト・ミフネ役に木村拓哉さんという知性と威厳を兼ね備えた素晴らしい役者さんと出会えたことは大きな喜びです。またミフネというキャラクターをより深化させる作業を拓哉さんと共にできていることは大きな喜びでもあり、彼の仕事に取り組む真摯な姿勢は本当に尊敬に値するものだと思っています。そして日本を代表するスターを新たな視聴者に紹介できることに非常にエキサイトしています。われわれは『THE SWARM』がきっかけとなりHulu Japanとのパートナーシップが今後も続いていくことを強く期待しているとともに、日本最大のスターの一人と仕事ができることを本当に楽しみにしています」

●長澤一史(Hulu チーフ コンテンツ オフィサー)

「われわれが『THE HEAD』という作品に共同製作で参加したことに注目した独ZDFの首脳から『あの「ゲーム・オブ・スローンズ」を手掛けたフランク・ドルジャー氏がGOTの次に手掛ける作品にパートナーとして参加しないか?」と投げ掛けられた時は本当に驚きました。そして原作『THE SWARM』を読み、その深淵なテーマと壮大な世界観にこれはすごい作品になると確信しました。さらに製作総指揮のフランク・ドルジャーが出演いただくことを熱望した木村拓哉さんにオファーを受けていただけたことはフランクをはじめとする制作チームが大変興奮したことはもちろん、われわれHulu Japanチームにとってもさらに大きな励みとなりました。日本でもHuluユーザーの皆様に作品を届けられる日が今から待ち遠しくてなりません」

文/久保田 和馬

木村拓哉はストーリー後半のキーパーソンに!「THE SWARM(原題)」は2022年にhuluで独占配信予定