中国には何千年もの歴史があり、古くて貴重な書物が多く残っているが、時の政府によって禁書とされたものも少なくない。例えば、「西遊記」や「三国志演義」とともに中国の「四大奇書」に含められている「水滸伝」は、治安維持を理由に一時禁書にされたことがある。

 また、長編小説「金瓶梅」は倫理的理由で禁書とされ、「紅楼夢」に差し替えられて、中国では「4大名著」と呼ばれている。中国ではこのように、これまで多くの書籍が禁書に指定されてきたが、なかには日本に渡ったおかげで日の目を見た書籍もある。中国メディアの快資訊は12日、「中国は2冊の書籍を捨て、それを拾った日本が強くなった」と主張する記事を掲載した。

 中国では歴代の皇帝が、政治的、宗教的、倫理的などの理由により多数の書籍を禁書にしてきたが、清の時代は特に多かったようだ。記事は、中国ではこれまで有益な書籍が多数「捨てられた」ことを残念がり、そのうち日本に渡った2冊が日本と清の明暗を分けたかもしれないと指摘している。

 その2冊とは「天工開物」と「海国図志」だ。天工開物は明の末期に書かれた優れた産業技術書だが、「明の科学技術のほうが、清よりも優れている」ことを隠したい清が、人目に触れないように禁書にしたと伝えている。記事は、「これは農業と手工業をまとめた世界初の技術書だったのに」と残念がるとともに、価値を認めて国の発展に役立てた日本を高く評価している。

 もう1冊の「海国図志」は、清末の地理書で、各国の政治や兵器の構造などを図解したものだ。禁書にはならなかったようだが、中国人は十分には役立てることができず清は滅びてしまったと伝えた。これに対して、この本からより強い影響を受けた日本人は明治維新を成功させたと称賛した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国が活かせなかった書籍、日本はそれを手にして強くなった=中国