外国産の大型ペットが意外な場所で見つかる事件は時々ネットをにぎわすが、今月イギリスで体長およそ1m、体重約60kgものケヅメリクガメ、タイタン(35歳)が道端で警察に捕まる事件があった。
現場に向かった警察によると、その巨大亀は飼い主宅から1.6kmも離れた地点を闊歩していたところで身柄を拘束され、ワゴン車の手配と警官3名の協力により帰宅したという。
だがこの事件、逃亡にしてはその痕跡が見当たらないなど不審な点があるという。飼い主がテレポート疑惑を語るほどミステリアスなカメの失踪事件をお伝えしよう。
今月4日、イギリスのサフォーク州ケスグレイブの路上で体長およそ1m、体重約60kgものケヅメリクガメ、タイタン(35歳)が発見された。
タイタンはその日の昼過ぎ、通りを歩いているところを駆けつけた警官に一時拘束され、現場からおよそ1.6km離れた飼い主のリチャード・アストンさん宅に送り帰されたという。
この逃亡者を見つけてくれた注意深い人々にあらためて感謝します。およそ60kgのゾウガメ、タイタンは無事に帰宅しました。彼は巨大すぎたためワゴン車で運ばれました。
Thanks again to vigilant members of public in locating this absconder. 9 stone “Titan” was safely returned home. He was too large for the van cell so had to travel wagon side #slowjustice #suffolkpolice #1552 pic.twitter.com/6XxvgI8N3I
— Ipswich Police (@IpswichPolice) June 4, 2021
巨大すぎてワゴン車を手配。警官3人がかりで飼い主宅へ護送
地元サフォーク警察によると、通報を受けたのは6月4日の午後2時すぎ、ある住民から「ものすごくでっかいカメが町の通りを闊歩してる」との連絡が入った。
現場に急行した警官は巨大なタイタンをただちに発見。さっそくパトカーでアストンさん宅に運ぼうとした。
ところがあまりの大きさと重さに手こずり最終的にはワゴン車を手配、警官3人がかりで後部座席に運び込み護送することになったという。
その後自宅でタイタンと再会したアストンさんは、愛するカメを親切かつ丁寧に送り届けた警官たちに心からの感謝を述べた。
もしやテレポート?逃亡の痕跡無しの謎
かくして事件は落着した。しかしアストンさんにとってタイタンの逃亡は未だに信じられない出来事だ。
なぜならカメであるタイタンが庭の囲いを突破したとは到底思えず「彼はそこにテレポートしたのかも」つぶやくほど不思議だからだ。
アストンさんによると、最初に警察から自宅の電話に連絡があった時は不在だったため、帰宅して初めて庭にいるはずのタイタンの逃亡を知ったという。
囲いの柵が壊れた形跡すらないんです。そもそも彼はそこを越えることなどできません。柵の高さは1m近くあるんですから。なのにどうやってあんな所に行けたんでしょう?彼の無事は何よりうれしいことですがちょっとしたミステリーですよ。
それから数日が経ったが、当のタイタンは何もなかったかのように庭をさまよい、日光浴を楽しんでるとのこと。
その真相はタイタンにしかわからないが、もしテレポートをマスターしてるのなら一度見てみたい気もする。
イギリスでの飼育は合法。外来の絶滅危惧種ケヅメリクガメ
ちなみにリクガメ科リクガメ属に分類されるケヅメリクガメは、主にアフリカの砂漠や熱帯の草原地帯に生息する絶滅危惧種の1種だそうだ。
イギリスでの飼育は違法ではないが、リクガメにしてはかなり活発で破壊的な点と、生息地と同じ環境を保つ設備や必要な点から飼育費用がかさむため、イギリスでは非推奨のペットとみなされている。
Top image credit:twitter / References:cheezburger / /written by D/ edited by parumo
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