ショッピングモールを利用時、忘れてはならないのが駐車場の設定料金。ときには特別料金が発生するケースも珍しくないため、本来の設定価格だけでなく周辺のイベントスケジュールなども併せて確認しておく必要があるのだ。

なおツイッター上では、ある界隈の人々が目にすると、思わず衝撃を受けてしまう駐車場が話題となっている。


■ある駐車場の「注意書き」が話題に

注目を集めているのは、ツイッターユーザー・水之守さんが投稿した一件のツイート。投稿には駐車場で撮影した精算機の写真が添えられ「最近の精算機には、物騒なシステム搭載してるんだなぁ…」とつづられている。

一見すると何の変哲もない精算機なのだが、なぜかこちらのツイートには共感・賛同の声が続出し、6,000件以上ものRTを記録する事態となっていたのだ。


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■いったい何が物騒なのか?

今回注目すべきポイントは、精算機に貼られた注意書きの「ゼロシステム解除はできません」という一文。

こちらのシステムを解除するためには一度インフォメーション・サービスカウンター各店舗にて解除を実施する必要があるとのことだが、じつは人気アニメ『新機動戦記ガンダムW』にて同名のシステムが存在するのだ。

イオン駐車場(画像提供:水之守さん)

ガンダムW』作中における「ゼロシステム」とは、超高度な情報分析と状況予測を行ない、無数に計測される予測結果をコクピットの搭乗者の脳に直接伝達する戦術・戦略インターフェースのことを指す。

簡単に言ってしまえば「未来を見せる」ことが可能となり、どんな人間をも一流のパイロットに変えてしまう夢のようなシステムなのだが、多大なる情報量が搭乗者の脳に負荷をかけたり、「戦場での勝利」という目的に囚われ過激な行動を選択してしまうなどデメリットも存在し、精神的負担の大きさから搭乗者が暴走を始めたり、廃人となってしまうケースも珍しくない。

そのため名前が偶然被ってしまったイオンのシステムに対し、誇り高きガンオタからは「敵を殲滅するしか方法がないのか…」「解除不能は原作より物騒すぎる(笑)」といった反響の声が続出。「おれは何円支払えばいいんだ…」といった具合に、駐車場というシチュエーションと『ガンダムW』の名言を掛け合わせた粋なリプライも多数確認できた。

■発見時のタイミングが神がかっており…

なお件のツイート投稿主・水之守さんに詳しい話を聞いたところ、こちらの精算機は愛知県名古屋市の「イオンモールナゴヤドーム前」駐車場にて遭遇したもの。

発見時、水之守さんはモール内にある「ガンダムベースサテライト名古屋」にて買い物を済ませた直後ということもあり「店の人がガンダム関係に掛けて書いたのか!?」と、思わずガンダム脳を炸裂させてしまう。

「解除できないゼロシステム」というパワーワードを受け、作中で暴走してしまったキャラクターを想像しながら「ヤバいシステム入ってるなぁ…」と友人向けにツイートを投稿したところ、想像を遥かに超えた反響が返ってきて「驚くばかりです」と振り返ってくれた。


■イオンの「ゼロシステム」って何だ?

ガンダムW』におけるゼロシステムの恐ろしさは十分に理解してもらえたと思うが、それではイオンゼロシステムとは何なのであろうか? 今回の件について「イオンモール」本社に話を聞いたところ、ゼロシステムイオンモール全店でなく、一部店舗が独自に実施している試みという回答が。

イオン駐車場(画像提供:水之守さん)

そこで「ナゴヤドーム前」店に直撃したところ、同店では「平日料金」「土日・祝日料金」のほか、近隣の「ナゴヤドーム」にて野球の試合やコンサートなどイベントが開催された日は「特別駐車料金」を定めていることが判明。

イベント開始から2時間以上駐車した場合など、特定の条件下で6,000円もの特別料金が発生してしまうのだ。そのためこちらの特別料金を解除するため、イオンユーザーは指定された時間内にサービスカウンターなどに駐車券を提示しなければならない。

なおこちらの「ゼロシステム」は近くに大型ドームがある店舗全てで導入されている…というワケではなく、大阪府イオンモール大阪ドームシティ」に話を聞いたところ、同店舗ではドームでのイベントがある場合は「最初の無料料金の適応時間を短縮」「無料時間の終了後、30分毎に発生する料金の増額」といった形式を採用していることが分かった。

ガンダムファンからすると物々しいワードだが、使いこなすと便利なのがイオンゼロシステム。「怖いんだね…特別料金をとられるのが。だったら、駐車しなければいいんだよっ!」と、『ガンダムW』のカトル・ラバーバ・ウィナーばりの闇堕ちを発症しないよう、事前にシステムを理解しておこう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

イオン駐車場の解除不能システムに衝撃 「物騒すぎる…」とガンオタ戦慄する事態に