わずか数百円で購入した絵画が、オークションで300万円以上もの値がつけられ、大きな話題を呼んでいる。

【写真】オークションで300万円を超える値がついた、デヴィッド・ボウイの絵画

 カナダのオンタリオ州に住む女性は、リサイクルショップでとある絵画を4カナダドル(約360円)で購入した。のちに絵画の裏面に伝説のロックミュージシャン、David Bowieデヴィッド・ボウイ)の署名と日付、タイトルが記載されていることに気がつき、アート作品のオークションサイト、Cowley Abbottに連絡をとった。そしてボウイの署名やアート作品に詳しい専門家が鑑定したところ、作品が本物であることが確認されたという。推定では、9,000~12,000カナダドル(約80万~107万円)の価値があるとされている。

 本作「DHEAD XLVI」は、ボウイが1995年から1997年の間に作成した47の作品からなる「Dead Heads(D Head)」シリーズの1つだ。この連作でモデルになった人物は、バンドメンバーから友人、知人など多岐にわたり、ボウイ自身の自画像もあるという。

 Cowley Abbottはこの絵画について、「長い髪にはっきりとした輪郭を持つ、エネルギッシュで謎めいたこの肖像画は、有名な芸術家(ボウイ)にしては非常に珍しい表現だ」と説明している。

 本作の原稿執筆時点での価格は38,100カナダドル(約340万円)と、推定額を大きく上回っている。リサイクルショップでの購入金額のおよそ1万倍だ。オークションは現地時間の6月24日に終了を迎えるが、価格はどこまで上昇するのだろうか。(堀口佐知)

(画像=Cowley Abbottより)