日本にはガラケーと呼ばれる携帯電話をはじめ、中国では淘汰されてしまったものが今でも大切に残されている。DVDもその1つと言えるが、中国メディアの快資訊は15日、「日本人は2021年にもなって、いまだにDVDを使っている」と紹介する記事を掲載した。

 中国にもDVDを使っていた時期がある。当時は「盗版」と呼ばれる海賊版のDVDが非常に多く、頭を悩ませる問題となっていたが、今では骨とう品のようになっており、見かけることはほとんどなくなった。スマホがあればいつでもどこでも動画サイトで動画を視聴でき、自宅でドラマやアニメを見たければインターネットテレビもあるので、DVDで何かを見る必要性がないのだろう。

 日本でもインターネットでの動画配信サービスが普及しているが、今もDVDでさまざまなコンテンツが販売されているのも事実だ。記事は、日本は「今どきこんな原始的なものを使っている」と主張しつつ、日本人が今もDVDを使っている理由を分析している。まずは「DVD再生機が普及しているため」だ。ブルーレイプレーヤーも緩やかに普及しているものの、まだDVDプレーヤーのほうが多い。

 2つ目は「ブルーレイよりも安いこと」、3つ目は「レンタル市場が発達していること」を挙げた。今でも街のあちこちにレンタル店がある日本と違って、中国ではDVDレンタルはほとんどない。4つ目は「DVDの画質で十分満足している」ことを指摘した。画質はブルーレイの方が良いのだが、大画面かつ近距離で見なければ分からない程度なので、日本人はDVDで満足していると伝えた。

 先進国のはずの日本で、中国では遺物と化したDVDが今でも使われているというのは中国人には意外なようだが、日本ではテレビ番組やアニメなどのコンテンツがDVDで販売されるケースは多いのも事実で、やはりDVDが今でも流通し、使われているのは事実のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

2021年にもなって、日本人は「なぜDVDを使っているんだ?」=中国