パブリッシャーDevolver Digitalは、「Steam Next Fest」の開催にあわせ、南アフリカに拠点を置くゲームスタジオFree Livesが開発する自然育成ストラテジーゲームTerra Nil』体験版6月17日(木)に配信した。

 『Terra Nil』は、多様なユニットを設置して街を発展させる都市開発ゲームと同様のシステムながら、目的は正反対の“逆”都市開発ゲームプレイヤーは汚染された不毛な土地を浄化して緑を再生し、生態系の復活を目指す。

 以前に本作の紹介記事を書いた縁もあり、体験版プレイしてみた。

(画像は『Terra Nil』体験版より)

 風が吹きすさぶ汚染された大地に枯れ果てた木や岩が点在する、寂寥感漂う場面からチュートリアルが始まる。初めに必要なのは電源の確保だ。風力で発電するタービンを設置すると、周辺に土壌を中和する浄化装置が配置できるようになる。すると今度は汚染から回復した地面を灌漑装置で潤し、緑が生い茂っていく──

 こうしたプロセスを繰り返しながら土地の再生や生態系の復活を経て、豊かな自然だけを残しエリアを去るのが最終目標だ。

 スタジオジブリ作品に影響を受けたという、手書き風の美しいグラフィックに目を奪われる本作だが、実際に触れてみるとアニメーションの滑らかさと相まって心地のよいプレイ体験が得られた。特に灌漑装置をセットして周囲を草木が覆っていく瞬間は爽快で、何度も試したい気持ちにさせられる。

(画像は『Terra Nil』体験版より)
(画像は『Terra Nil』体験版より)

 しかしながら難易度の高さも実感した。設備の設置にかかるコストの調整はシビアで厳密なリソース管理が求められるため、配置する場所や方向を見極めながら上手く効率化を図らなければならない。また、ステージの進行とともに設備の種類が追加され複雑さを増していくので、穏やかなBGMに癒されながらリラックスして楽しもう

 開発元のFree Livesはこれまでに、ハリウッド映画をオマージュしたBroforceや動く男性器の青春ドラマを描く『Genital Joustingといった強烈な個性を持つ作品を手がけてきたゲームスタジオだ。作風をガラリと一新した本作だが、ユニークな面白さに変化はない。体験版Steamストアページから無料でダウンロードできるので、ぜひこの機会に触れてみてほしい。

 本作はPC(Steam)での対応が予定されており、発売の時期と価格はともに未定となっている。

ライターdashimaru

『Terra Nil』Steamストアページはこちら
フリーランスの翻訳者を経て、2021年6月より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らしています。