代替テキスト

「私には政治家とは別の立場で新しくスタートしたいことがあります。そこで、今回の任期を政治家としての一区切りとしたいと思います」

配信プラットフォームのnoteにこうつづったのは国民民主党山尾志桜里議員(46)。6月17日、彼女は政界を引退すると発表した。その理由を冒頭のように説明し、さらに「永田町に一番必要なのはプレーヤーの交代です」ともつづっている。

山尾議員は09年に初めて当選し、その議員生活は10年にわたるが、あまりに突然の幕引き。それもそのはず、彼女はスキャンダルが報じられたばかりだ。

「今年4月、山尾議員はJR線を無料で利用できる特殊乗車券を不適切に使っていたと『週刊文春』によって報じられました。これは“職務の遂行に資するため”という名目で、議員に配布されるもの。ですが彼女はそれを使って、マッサージ店や買い物に出向いたといいます」(全国紙記者)

当時、党の玉木雄一郎代表(52)は「山尾氏は日頃から公私を使い分けるべきだと指摘してきた立場で、言行不一致と言わざるを得ない」といい、厳重注意処分にしたと明かした。

いっぽう山尾議員はTwitterで《東京で暮らし東京で働く環境で、議員パスを通じた公私の曖昧をなくすためには、東京都内の移動にパスを利用しないこととするのが、今私にできる最善の対応と考えています》などと投稿していた。

■「山尾さんの10年、なんだったんだろう」

そして、スキャンダルはもう一つ。それは17年に彼女との不倫疑惑が報じられた弁護士・倉持麟太郎氏(38)の前妻が、自ら命を絶っていたというのだ。

「不倫疑惑が報じられた当時、山尾議員は『男女の関係はない』と会見でコメント。のちに倉持氏は彼女の事務所の政策顧問に就任しました。しかし17年11月、倉持氏は離婚。そして『週刊文春』によると、親権もなくした前妻は昨年10月に自殺していたといいます。特殊乗車券のこととあわせて報じられたのですが、山尾議員はこの件について無言を貫いています」(前出・全国紙記者)

待機児童問題や検察庁法改正案が俎上に上がった際、国会で存在感を見せていた山尾議員。しかし、2つのスキャンダルが報じられた直後に引退ーー。そのタイミングに、ネットではこんな声が上がっている。

《山尾さん、このタイミングでこれかいな……理由もよく分からんし》
《今のタイミングや状態でってのはいろいろ引きずっちゃうような気がするんですよね。いろいろ勘ぐられちゃいそう。なんかしっくり来ないというか》
《説明責任は果たしてない 議員パスは一応したが、不倫から奥さん自殺したことについてはまだだ》
《ボロが出た時にうまく応対できなかったり、違和感しかない方向転換したり。迷走ぶりにもう気にも留めなくなっていた。次は選挙区変えるんだったよね。で、このタイミングで引退表明? 山尾さんの10年、なんだったんだろう》