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ドライバーとの「つながり」

text:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ポルシェは、新しいインフォテインメント・システムを導入するなど、モバイル機器との連携を強化し、コネクティビティ機能を拡充している。

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新たに発表されたポルシェ・コミュニケーション・マネージメントPCM)6.0は、新しいディスプレイオペレーティング・システム(OS)に加えて、音声操作、インテリジェント・ナビゲーション、ストリーミング、アンドロイド・オートなどの新機能を備えている。

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ポルシェ・タイカン

PCM 6.0の基本バージョンはタイカンに初めて採用されたが、間もなく911、カイエンパナメーラにも搭載される予定だ。ポルシェのコネクテッド・インフォテインメント担当ソフトウェア・エンジニアであるマーティン・バイヤーは次のように述べている。

PCM 6.0は、わたし達が再び踏み出す大きな一歩です」

「パーソナライゼーションはわたし達にとって非常に重要です。ポルシェのお客様ごとに個別の設定を提供しており、メニューバーとランチャーの両方をカスタムできます。よく使う機能をランチャードラッグドロップして、非常に高度なカスタマイズが可能となっています」

サーキットでの走行データ収集

さらに、ラジオで聞いた曲を自分だけのプレイリストに保存できるアップル・ミュージックとの連携機能も導入される。

ポルシェによると、これらの新機能は「ポルシェコネクト」アプリを通じて連携し、車両データやナビゲーション情報など、特定の機能を遠隔で確認・操作することができるという。

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コネクティング技術は今、クルマにおける非常に重要な要素となっている。

また、ドライバーはアプリを使って、インフォテインメント画面にスマートフォンのカレンダーを表示したり、リモートでクルマを駐車したりすることができる。

アプリのポルシェコネクトは、無料のレースサーキット・トレーニング用アプリ「ポルシェ・トラック・プレシジョン」と統合され、ドライバーはこれを使って300のレースサーキットで自分が走行したデータを記録、分析、表示させることができる。

718と911でこのアプリにアクセスできるようになっており、ポルシェは対応車種をさらに拡大する計画だ。

ルートに合わせた選曲も

ポルシェコネクトカー・アプリの責任者であるエドゥアルド・シュルツは、次のように述べている。

「トラック・プレシジョンアプリを使用するのに必要なのは、ポルシェ携帯電話、そしてレーストラックだけです。このアプリを開発したきっかけは、多くのお客様がデータを記録していることに気づいたからです」

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クルマの「個性」は今後、ドライバーごとに異なっていくだろう。

「車両データがあれば、それを動画と融合させて、スマートフォン上で魅力的なテレメトリーシステムを実現できることは明らかでした」

なお、このシステムにはGoProカメラを接続することもできる。

また、「サウンドトラック・マイ・ライフ」と呼ばれるアダプティブ・ミュージック・システムも発表された。これは、ドライバーの現在のルートやドライビング・スタイルに合わせて、音楽をリアルタイムに選曲するものだ。

ポルシェによれば、将来的には習慣や時間帯などのデータから、ドライバーの気分に応じてサウンドトラックをキュレーションできるようになるかもしれないという。

このシステムのリリース日は明らかにされていないが、ポルシェは近日中にリリースする準備は整っているとしている。


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