ロシア在住の女性はある日、自宅の庭で野良猫が2匹の子猫を出産したことに気付いた。しかしすぐに母猫は亡くなってしまい、さらに子猫の1匹は病気で弱っていたため看病することにした。毎日子猫のもとを訪れた隣家の猫とともに女性は懸命に世話をすると、子猫は元気を取り戻したが元々持っていた目の奇形のせいで特徴的な顔立ちに成長した。母を亡くし命の危機に瀕していた子猫だったが、今では女性の愛を受け、隣家の猫とは親友となり幸せな日々を過ごしているという。『Bored Panda』などが伝えている。

露ヤロスラヴリ州ロストフ在住のナタリア・ジダーノワさん(Natalia Zhdanova、40)は2年前、自宅の庭で2匹の子猫を出産した野良猫を発見した。確認してみると1匹は健康だったが、もう1匹は後ろ足が捻れて目の並びが通常と異なっていたという。

様子を見守っていたナタリアさんだったが、母猫は生後間もない子猫たちを残して亡くなってしまった。ナタリアさんは2匹のうち健康な子猫は里親を募集すればすぐに見つかると思ったが、弱っていた病気の子猫は希望者が現れないと考え、子猫を“フェージャ(Fedya)”と名付けると自宅で看病を始めた。

フェージャたちを庭で発見したのには、隣家の飼い猫ハンサム(Handsome)”も一役買っていたという。ハンサムフェージャを看病するために毎日ナタリアさんの自宅を訪れ、まるで父親のようにたっぷりと愛情込めてフェージャの体を舐めてキレイにし、いつもぴったりと寄り添っていた。

ナタリアさんとハンサムの献身的なお世話のおかげで、フェージャは徐々に健康を取り戻し、現在は1歳9か月と大きく成長した。

そして発見時にも確認していた目の並びの違和感は、成長とともにハッキリと分かるようになり、フェージャの特徴的な表情を作り上げた。写真を確認するとフェージャの目は中央に寄り、大きく見開いた状態で常に驚いているような表情だ。これがフェージャの通常時の顔だという。

また後ろ脚の奇形も治ることなく成長し、座った姿を見ると通常の猫と比べて姿勢が違うことが分かる。

ナタリアさんはこれらの奇形について、「遺伝子奇形によるものかなど原因は明らかになっていませんが、母猫がフェージャを運んでいた時に、何度も落としてしまったのではないのかと考えています」と話している。

続けて「今はすっかり元気になり、優しくて可愛らしく、よくはしゃぎ、賢い猫に育ちました。よく大きな声で鳴いていますよ。今ではフェージャには欠かせない、大切な個性となりました」と明かした。

ナタリアさんはフェージャ専用のInstagramとTikTokを開設しており、フォロワーからは「ユニークな顔だけど、本当に可愛らしい猫だね」「人の顔みたいで、人間の言葉を喋り出しそう!」「愛してくれる人のもとで暮らせてよかった」「もっとフォロワーが増えてもおかしくないくらい可愛いよ」など、風変わりなその姿で多くの人を虜にしているようだ。

画像は『fedja_kot 2021年6月10日付TikTok「Просто посмотрю」』『Федя Кот 2020年8月27日付Instagram「Федина мама」、2020年8月28日付Instagram「То чувство когда ты」、2020年11月12日付Instagram「Мальчишки」、2021年5月13日付Instagram「Федя – это не только смешное лицо」、2021年1月20日付Instagram「Юный Фёдор осваивает верхние этажи」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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