パーティ・バーベキュー・グリル料理・家族・父・母・娘(Worayuth Kamonsuwan/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

パーティを開き子供たちを喜ばせ、美味しい物もたっぷり食べさせてあげたい。その一心で張り切った父親だが、利用したプロパンガスのタンクに欠陥があったせいで大惨事に…。10歳の少女に火が燃え移ってしまったことを、『People』などアメリカのメディアが報じている。


■パーティで炎上

アメリカ・アリゾナ州で暮らす一家が、6日に自宅でプールパーティを開催。家族を喜ばせようと、父ジャスティンクックさんはせっせとグリル料理を作っていた。

だが、そのとき利用していたプロパンタンクからガスがもれたとみられ、爆発が発生。近くにいた5人きょうだいの長女アイラちゃん(10)に燃え移り、炎上した。


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■病院に搬送

すぐに救急車で病院に搬送されたアイラちゃんだが、状態は極めてひどく、体表面の約46%にヤケドを負っていた。医療チームは尽力しており、これから状態を見ながら皮膚移植を何度か行う予定だという。

激痛に苦しむはめになったアイラちゃんは、現時点では人工呼吸器をつけたまま治療を受けている。

■「娘が目の前で炎上するのは…」

「他の家族にも起こり得ることだから…」という理由で、アイラちゃんの両親はメディアの取材を承諾。母親は涙ながらに「人生は一瞬で変わってしまうのです」と話し、父親も同じく泣きながら「娘が目の前で炎上する…これほどつらいことはありません」と語った。

体操が得意なアイラちゃんは体力もあることから、家族はつらい治療に耐えて完治することを心から願っているという。アイラちゃんが元気になるにはどれほどの時間がかかるのか、医療チームにもまだ分からないといい、皮膚移植手術が終わるのを待っての診断になると見られている。


■回復には時間が必要か

アイラちゃんは現在、やけど治療専門の病棟にいるが、同病棟にとどまる期間についても1~10ヶ月というあいまいな予想しかできない状態だ。亡くなった人の皮膚移植を受ける可能性もあるというが、その場合には回復まで通常より時間がかかる見通しだという。

楽しいひとときを過ごすはずが、まさかの事故が発生。家族は大きなショックから立ち直れないまま、アイラちゃんの回復だけを願い寄り添い続けている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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