中国には愛国主義を振りかざす「憤怒青年(憤青)」と呼ばれる人びとがおり、憤青にとって「日本を旅行で訪れる中国人」や「日本製品を愛用する中国人」は批判の対象となってきた。

 また、「日本で働く中国人」も憤青から批判されることがあるようだが、中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本で働いている中国人による動画を配信し、「日本で働くのは中国を愛していないからではない」と反論し、れっきとした理由があるのだと説明している。

 この中国人配信者はこれまで日本での生活の様子などを動画で配信してきたというが、最近になって憤青と見られる中国人ユーザーから「日本がそんなに好きか?」、「本当に日本で働く必要があるのか?」、「勿忘国恥(国辱を忘れるな)」といったメッセージを受け取ったそうだ。

 配信者はこれらのメッセージに対して、「日本で働くのは中国を愛していないからではない」と反論し、第一の理由は「日本では中国で働くよりも多くのお金を稼げるから」であり、実際に日本で満足できる収入を得ることができていると反論した。

 しかしこの主張に対しては「北京や上海、広州でも月に1万元(約17万円)は楽に稼げるではないか」と反論する中国人もいるという。配信者はこの反論を取り上げ、「すべての中国人が大都市で月1万元稼げるなら、誰も苦労しない」とし、「これほど多くの中国人が日本に来て働いている理由を考えてみてほしい」と主張。そして、多くの中国人が日本という異国に来てまで働くのは、「中国で稼げる仕事が見つからないから。中国ではお金を稼げないからだ」と主張、配信者自身もそうであると語っている。

 配信者は「日本で働いている中国人を国賊扱いするのはやめてほしい」と訴えているが、経済成長の背後では「思うような仕事につけず、国外にまで出稼ぎに行かざるを得ない人びと」が数多くいるというのが中国の実情のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

愛国心はあるという中国人が語る「それでも日本で働かざるを得ない理由」