6歳、2歳、生後9週の3人の子育てに追われる女性がある朝、ショッピングを終えて戻った車に手紙が置かれているのを見つけた。それは全く知らない人からのもので、女性を激励する言葉が綴られていた。心温まるニュースを『Leeds Live』『Yorkshire Evening Post』などが伝えている。

英ウェスト・ヨークシャー州リーズに住む3児の母ジュヌビエーブ・スパークさん(Genevieve Spark)は今月15日、車で6歳の長女を学校に送り届けた後、もうすぐ3歳になる長男と生後9週の次男を連れて、同地区ハルトンにある衣料品販売店「マタラン」に向かった。

ジュヌビエーブさんによると、次男は車の中でずっとグズグズ泣いていたそうで、その日のことをこのように語った。

「次男は私がすぐそばにいるのに構ってもらえず、ご機嫌斜めだったのよ。私が運転中だったからね。あの子がアレルギーで過敏になっていたのか、我慢の限界だったのかは分からないけど、私もその酷い泣き声を聞いて本当にやりきれない思いだった。一方の長男は、辛抱強く座席に座ってじっと外を見つめていたの。その日の朝は本当に大変だったのよ。」

「それでマタランの店の前に着くと、私は長男に携帯電話を渡して運転席で次男に授乳を始めたの。そしてふと別の車に目をやると、ある女性が私を見て微笑んでいたわ。」

「その後、授乳を終えた私は息子2人を連れて車を降りたの。すると先ほどの女性がまた車の中から微笑みかけていて、私も笑顔で返してそのまま店に向かったわ。」

「そして2軒の店で買い物を済ませて車に戻ると、ドアハンドルに手紙が残されていることに気付いたの。それを最初に見た時は『うわあ、嫌だ。これは何?』と思ったわ。」

しかしながらジュヌビエーブさんはその手紙を読んだ瞬間、胸がいっぱいになったという。

手紙にはピンクのペンで、このように書かれていた。

「あなたの子供たちは美しいわね。今日は車に乗っていた私を笑顔にしてくれてありがとう。」
「母からもう一人の母へ。あなたはとても素晴らしい仕事をしているわよ!! サラより(ハグ)。」

ジュヌビエーブさんは「それを読んで思わず涙がこぼれそうになった。嬉し涙がね。でも長男に泣き顔を見られないようにグッとこらえたの」と明かしている。

嬉しさのあまりジュヌビエーブさんはその日の出来事をFacebookに投稿し、サラさんからの手紙を添えた。すると後日、サラさんから連絡があったという。

ジュヌビエーブさんは「サラさんにはあの手紙が涙が出るほど嬉しかったことや、感謝の気持ちを伝えたわ。だって惨めな気持ちでいた私を、あの手紙が救ってくれたから。サラさんからはその後も、私を励ます素敵なメッセージが届いたのよ」と語っている。

なおサラさんの手紙はSNSで拡散し「なんて素敵なの!」「自分の車に手紙が残っていたらギョッとしちゃうけど、こんなメッセージだったら大歓迎ね」「世の中には、こういういい話が必要よ」「私まで涙が出てきたわ」「同じ母親として、両方の気持ちが分かるわ」「たった一言が気分を変えてくれることってあると思う。サラさんを見習わなくちゃ」といった声があがった。

ちなみに今年4月には亡くなった息子の誕生日になると毎年、息子を偲んで“見知らぬ人”の誕生日ケーキの代金を支払う女性のことが伝えられた。女性の優しい気持ちに、多くの人が心を打たれたという。

画像は『Leeds Live 2021年6月17日付「Leeds mum cried happy tears after finding note left on car by sympathetic stranger in Matalan car park」(Image: Genevieve Spark)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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