23日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、政府の五輪運営に怒りの声を上げた。
 
 組織委員会が、競技場での酒類の販売を一転して見送る方向で検討していることが分かった。玉川氏はこのニュースを受けて、「(そもそも提供を)やろうとしていたっていうだけでだいぶイメージ悪いですよ」と切り捨て、「そういうことは事前にちょっと考えれば分かることなんだから、『ちょっと今回やめましょう』と、組織委員会がスポンサーと事前に話をしておくべきだった」とバッサリ。
 
 また、すでに来日しているウガンダ選手団の1人の感染が先週判明したことを受け、残りのメンバー8人を検査したところ、全員濃厚接触者であることが分かった。

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 これについても、玉川氏は「日本は(感染対策を)ずっと失敗してきたわけでしょ? オリンピックに限らず」とぶつけ、「今まで穴だらけで、抜けまくってきている結果として、今また、デルタ株がこうやって増えてきているわけですよね」とイギリスで猛威を振るう変異株も、日本で検出されていると解説。

 続けてスタジオでは、五輪関係者が宿泊するというホテルの話題へ。このホテルは元々、海外関係者やメディアが泊まる場所となっていたのだが、組織委員会から急に、来日した後、14日間の隔離期間を過ごす施設に使わせてくれと打診があったという。ホテルの社長は「別の場所で2週間過ごしてから来る」と想定していたようだ。

 この“後手後手”の五輪運営についても、玉川氏は「おかしいことばかりなんですよ」と語気を強め、「本来やる仕事じゃないのにホテルを、ある種病院として使う…ホテルも別に隔離施設として手を挙げているわけじゃないんだから」と不満爆発。
 
 そして、「(組織委員会の要請に)なし崩し的に受け入れるということになってしまった」とホテル側を思いやり、「断れないじゃないですか」と言うと、「だから、全部なし崩しなんだよ!」と最後は声を荒げた。コロナという未曽有の災害時に、五輪を開くことで次々と起きている不都合。開催まで1か月だが、これほど高揚感のないオリンピックも初めてではないだろうか。

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