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神奈川県警は23日、男子高校生に現金を渡しわいせつな行為をしたとして、平塚市岡崎に住む県立総合教育センター指導主事黒岩康宏容疑者(41)を逮捕した。児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いがあるが、「やったことに間違いない」と容疑を認めている。


■1ヶ月あたり5,000円

県警によると、黒岩容疑者は1月19日に同県厚木市内のホテルで、平塚市に住む高校3年生の男子生徒に1ヶ月あたり5,000円を渡す約束をして、わいせつな行為をした疑いがある。生徒とは2020年3月頃インターネットの掲示板を通じて知り合い、実際に複数回会っていたとみられる。

勤務する県立総合教育センターの上司は、しらべぇ編集部の取材に対して「まじめに勤務しており、変わった様子もなかった」と述べた。


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■教諭歴15年

黒岩容疑者は、県内の公立中学校や高校の数学教諭歴15年で、2019年4月から藤沢市内にある県立総合教育センターに勤務していた。同センターは、公立の教員に対して、不祥事の防止や授業づくりの研修、県民の教育相談を行っている。

同容疑者は、生徒のキャリア教育に関する研修の企画や運営を担当。上司は「本人自身も不祥事防止研修を何度も受講していた」と話す。


■校長が個別に面談

県教委では、研修が形骸化しないように校長などが個別に面談し、教諭に対して「あなたは大丈夫ですか。本当にやっていないですね」といった確認を行っているという。しかし、全国的に「自分はバレない」とたかをくくっている教員が逮捕される実態がある。

ほかの県の人事担当は「研修をいくらやっても、自分のこととして捉えられない教員に対して、どう響かせるか手を焼いている」とこぼす。ネット上では、「教育委員会の研修担当が、買春をやっているようでは教育も世紀末」といった厳しい声があがっている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち

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