人間とは不思議な生き物で、目の前に「ボタン」があれば、ついつい押したくなってしまうもの。そんな人間の本能を全力で刺激するアイテムが、近頃ツイッター上で注目を集めているのだ。
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■いくら何でもクオリティが高すぎる
16日、100円ショップの収納グッズ・カタログ情報サイト「MONO SIZE」を運営するぱんくまさんが、一件のツイートを投稿。
ツイートにはエレベーターのボタンを押している手元の写真が確認できるが…なんと、こちらのボタンはガシャポンのアイテムである旨がつづられていたのだ。
ぱんくまさんも本文にて「さすがに家族もビックリしていたガチャガチャ」と説明しているように、写真に写っているのはどう見てもガシャポン商品とは思えない「9階マンションのエレベーター」そのものである。
さすがに家族もビックリしていたガチャガチャ。
エレベーターボタン…9階マンションのエレベーターを再現してみた。 pic.twitter.com/fuhhZ6jBmj
— ぱんくま (@clipnotebook) June 16, 2021
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■「無限に押すかも…」と反響相次ぐ
(画像提供:ぱんくまさん)複数のパーツを「連結」させ、マグネットを活用して好きな場所に設置できる超本格派なエレベーターボタン。ぱんくまさんのツイートを見て、存在を初めて知った人も少なくないようだ。
件のツイートには「これはコンプしたいなぁ」「正直めっちゃ欲しいです」「集めるのが大変そうだ…」など反響の声が続出。また「壁にあったらちびっ子たちは無限に押してしまうかもしれない…」「うちの子、エレベーターボタン押したがるので、欲しいです!」といった声も見られ、小さな子供のいる家庭は特に注目していることがうかがえる。
そこで今回はツイート投稿主であるぱんくまさんと、話題のアイテム「コロコロコレクション つなげて集めろ!エレベーターボタン」を展開する企業「IP4」に取材を敢行。同商品が誕生するに至った、驚きのエピソードが明らかになった。
■とある天才の発想からスタート
(画像提供:IP4)まずは商品企画の発端について尋ねてみると、「会社のエレベーターに乗って目的のフロアボタンを押したときに、この商品を思いつきました」「エレベーターボタンは、老若男女が日常的に利用する親しみのあるモチーフです」という模範的な回答が返ってきた。
と思いきや、次の瞬間には「そしてエレベーターの『緊急呼び出しボタン』は、緊急事態でなければ押してはいけないはずのボタン。でも『どんな音がするのか聞いてみたい』と、こっそり思っている人は少なからずいるはずです」と、緊急呼び出しボタンの魅力について熱く語り出したではないか。
なおこちらの要素に関し、担当者の口からは「背徳感の解放」というエッジの効いたワードも飛び出しており、記者がこれまでに出会った人物の中で「最も緊急呼び出しボタンについて熱弁した男」と称するにふさわしい熱量を放っていた。
つまり、こちらの商品は「親しみのあるモチーフ」の中に秘められた「背徳感」を解放できる上、複数のパーツを連結させるというコレクション要素をも兼ね備えた「魔性のガシャポン」なのである。
(画像提供:ぱんくまさん)なおツイート投稿主・ぱんくまさんも「呼び出しボタンのみ音が鳴るのですが、今まで押したことがなかったので『こんな音が鳴るのか…』と驚きました」と、困惑つつも興奮した様子を見せてくれた。やはり普段押す機会がないこちらのボタンには、抗いがたい魅力が秘められているようだ。
■最もこだわったポイントを聞くと…
続いてIP4担当者に、同商品の最もこだわった点について質問すると「ずばり、連結ですね」「エレベーターボタンは繋がれば繋がるほど『操作パネル』感が増します」と即答してくれた。
(画像提供:ぱんくまさん)各ボタンパーツは上下、左右の4方向に連結できるよう凹凸のサイズや位置を工夫しており、「小さなお子様がいらっしゃるご家庭の家の床によく敷かれている、繋げられるフロアマットを参考にしました」というコメントも。たゆまぬ研究の結果、凹凸のかみ合わせが「キツすぎず、ゆる過ぎず」な絶妙なバランスを実現することに成功したのだ。
細部までこだわり抜かれた同商品は全国のカプセルトイコーナーにて好評発売中だが、あまりに好評すぎて既に品切れの場所も。見つけたら、迷わずガシャポンを回しておこう。
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