サッカー解説を務めるギャリー・ネビル氏が、スロバキア代表戦でPKを外したスペイン代表FWアルバロ・モラタを擁護している。

前節のポーランド代表戦で引き分けに持ち込まれ、グループ3位と追い込まれていたスペイン。逆転突破の懸かった23日のスロバキア戦は、30分に相手のオウンゴールで先制すると、前半アディショナルタイムには大会前にスペイン代表へ鞍替えしたDFアイメリク・ラポルテの代表初ゴールでリードを広げる。

後半に入るとその勢いはさらに増し、終わってみれば5-0の大勝。スロバキアを抜いて、2位での決勝トーナメント進出を決めた。

しかし、試合立ち上がりの10分過ぎにスペインは先制のチャンスがあった。MFコケが相手に蹴られてPKを獲得したのだが、キッカーのモラタのシュートはGKに完璧に止められてしまっていた。

その直後にはSNS上でモラタを揶揄する書き込みが多数見られたが、G・ネビル氏はイギリス放送局『ITV』で擁護。絶対的なストライカーのような存在ではないとしたうえで、選手自身が自信を欠いていると主張している。

「彼は弱々しい表情を浮かべていた。まるで誰かに抱きしめてもらいたいかのようにね」

「チャンスを逃してしまった時の彼は、メディアや報道陣、そしてチームメイトに何を言われるか恐れているみたいだ。代表でのプレーに批判を受けることがあるのだろう」

「彼はジエゴ・コスタでもなければ、ロベルト・レヴァンドフスキハリー・ケインのようなピッチ上で確固たる地位を築いているキャラクターではない。全く別の種類の選手だ」

ハーフタイム中にモラタを抱きしめにいこうかと思ったよ!」

「ボールを持った時、『ごめん、ここで蹴らないといけないんだ』と謝っているようだった。自信がないのだ」

それでもG・ネビル氏は、グループステージでのスペインの闘いぶりを見て評価を改めたようだ。

「大会前、私はスペイン代表を悲観していたが、この3試合で彼らが作り出したチャンスを見て、もし彼らがチャンスをものにし、彼がどこかで自信を持つことができれば、彼らは危険な存在になるかもしれないと感じた」


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