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「大好きな飼い主の具合が悪くて、どこかに連れていかれてしまう。僕はできるだけ一緒にいたいのに」―そんな気持ちからだろう。飼い主が乗った救急車を追って、病院まで駆け抜けたトルコの犬が話題となっている。

トルコの最大都市イスタンブール近郊にあるプリンスィズ諸島は、9つの小さな島から成る。その中でも最も大きなビュユック島で今月初旬、救急車に乗った飼い主を病院まで追いかけるゴールデン・レトリバーの姿が捉えられた。

カメラはまず、1頭のゴールデン・レトリバーが飼い主と一緒に自宅に到着した救急車に乗り込もうとするのを映し出す。

しかしその犬は飼い主の家族とみられる女性に「入ってはだめよ」と引き戻され、心配そうに救急車を見守っている。

飼い主が大好きなのだろう、犬はただならぬ雰囲気を感じてか落ち着きがない。

『New York Post』によると当初、飼い主の女性は自宅で救急隊のケアを受けており、そばにはゴールデン・レトリバーがピッタリと寄り添って様子を見守っていたという。しかし体調が回復せず、病院へ搬送することになったそうだ。

こうして女性を乗せた救急車が自宅を去ると、犬は全速力で走り出し、病院に到着するまで必死に後を追った。その後、救急車が病院の敷地内に停車すると開いたドアのところまで行って尻尾を振り、心配そうに車内に目をやった。

なおこの時の動画は『TRT Haber』や『Inside Edition』などによって拡散しており、視聴者からは次のようなコメントがあがった。

「犬はベストフレンドだよね。」
「飼い主を心配しているのがよく分かる。」
「飼い主との絆が強いんだろうね。」
救急車に乗れなくて可哀そう。あれだけ走ったら喉が渇いただろうね。」
「犬は本当に忠実だよね。私たち人間が見習わなくてはいけないね。」
忠犬ハチ公を思い出した。」
「胸が熱くなってしまった。」

ちなみに今年1月にもトルコで、脳血栓で倒れて救急車で搬送された飼い主を追い、病院に毎日やってきては飼い主の帰りを待った犬が話題になった。犬は家族が何度連れ帰っても病院に戻ってきたという。

画像は『New York Post 2021年6月10日付「Loyal dog chases ambulance taking sick owner to hospital」(Anadolu Agency/Reuters)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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