寄付をしに行った場所で、ほんの数分のあいだ車を停めた高齢女性。すると「ここはダメ、駐車違反ですよ」と怒られ、罰金の支払いを命じられてしまった。
駐車してはいけない場所だったとはいえ、「もうちょっと考慮してもらえないもの?」と憤っているという。経緯とその後のやりとりについて、『Metro』などの海外メディアが報じている。
■寄付をしに向かった高齢者
イギリスで暮らす高齢女性(92)が、リンカンシャーにある有名ホスピスの活動を支援するため、施設を訪問することにした。
慈善寄付を行うのが目的だったが、長い距離を歩くのは困難なため、車を持つ友人(85)に運転を頼んで現地に向かうことに。「いつの日か贈呈しよう」と集めていた切手を用意し、さっそく現地に赴いたという。
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■駐車をとがめられ…
到着すると、女性は車の中で犬と待つことにし、切手を託された友人が施設に向かった。
すると、駐車スペースで働く職員が車に接近。女性は事情を伝え「(友人は)すぐに戻ってきます」と伝えたが、「ここは駐車禁止の場所なんです」と言われ、日本円で5,300円超の罰金の支払いを命じられてしまった。
駐車した場所にははっきりと「駐車禁止」と書かれていたことから、寄付に来たという事情などは全く考慮されなかった。
■「寄付しに行った」と手紙で抗議
駐車していた時間は、わずか2分。しかも寄付が目的の訪問だったことを伝えても理解は得られなかったため、女性と友人はすぐに手紙に経緯を書き記し、団体に送った。
返事が送られてきたが、そこには「切手の購入に来たのかと思った」などと書かれていたという。そこで「購入目的ではなく寄付しに行ったのです」と再び説明を書いた手紙を送付したが、次に来た返事には「それでも違反金は払っていただきます」と書かれてあった。
■ルールは守るべき
「買い物に行ってこうなったなら、まだ分かるんですよ」「でも寄付目的で行き、たった2分駐車しただけなのに…」と憤る女性だが、その主張を知った自治体も負けてはいなかった。
「こちらも調査しましたが、確かに駐車禁止の場所に車を停めたはずです」「罰金を命じられて不満がある人は、どうぞ意義を申し立ててください」と言い返している。
「それにしても事情が事情だけにね…」「しかも罰金の額が高いな」という声も上がってはいるが、ルールはルール。さまざまな理由があって設けられていることから、女性たちも支払いを拒むわけにはいかなかったようだ。
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