カナダのポート・ジェファーソン港近くの海で、どういうわけか小鹿が溺れていた。それを最初に発見したのは、ここに散歩にきていたゴールデンレトリーバーである。
その犬は、突然海に向かって走り出したかと思うとわが身を顧みず水の中に飛び込んだ。彼のとっさの判断と勇気が、溺死寸前だった小鹿を救ったのである。
Dog Saves Baby Deer From Drowning
その犬の名前はストームという。月7月16日、アメリカ・ニューヨークから、ポート・ジェファーソン港に遊びに来た飼い主のマイク・フリーリーさんは、ストームと共に海辺を散歩していた。すると突然、何の前触れもなくストームが海に走りだし、勢いよく水に飛び込んでいったのだ。
いったい何が?その急展開についていけなかったマイクさんだが、ストームの向かう先をみると、海面で何かが動いている。目を凝らして良く見てみると、それはどうやら小鹿のようだった。
なんで海で鹿が溺れているんだ?動揺するマイクさんをよそに、ストームはさっさと泳いで気の毒な小鹿のもとにたどり着き、その体を優しく口でつかまえた。
ストームがしたかったことがわかるとマイクさんもそれを支援した。「ストーム、こっちだ!」と彼を誘導し、陸に引っ張りあげた。
救助後も小鹿に寄り添ったストーム
しかし小鹿のほうはパニック状態。陸に上がるや否やすぐに駆け出し、ストームもあわててすぐにあとを追った。だがすでに体力を消耗しきっている小鹿は途中で倒れてしまった。
横たわる小鹿の体を舐めるストーム。そして自らの体を小鹿の体に密着させ、その冷え切った体をずっとあたためていた。
マイクさんはすぐに動物保護団体に連絡をした。彼らが駆け付けるまで、ストームは小鹿のそばを離れることはなかった。
おびえる小鹿に保護スタッフも一苦労
スタッフが到着した。だがその保護は簡単にはいかなかった。近づこうとすると逃げ出し、ふたたび海に飛び込んでおぼれかける。なかなか作業がはかどらない。ようやくその小鹿は保護され、今は回復にむかっているようだ。
団体のフェイスブックより
ようやく捕まえて保護
数日後の小鹿
ためらうことなく小鹿を救助したストーム
その後、ストームは保護団体から表彰を受け、勇敢なヒーロードッグと称えられた。ネット上でもストームのニュースはあっという間に拡散し、素晴らしい犬の逸話として話題になっている。お手柄のストームと記念撮影するマイクさんの家族
ほんと、助かってよかったのぅ
見知らぬ動物にひるむことなく、生命の危機にさらされている存在を助けたい一心で海に飛び込んだストーム。他者を思いやる気持ちにあふれたストームの勇敢な行動に、賞賛とねぎらいの言葉が寄せられている。
via:youtube / facebook / boredpanda / thedodoなど / translated by D/ edited by parumo
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