カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

 いつごろできたのか?深さはどれくらいなのか?何もかもが謎に包まれ、そこに悪魔が潜んでいると言い伝えられている謎の穴が存在する。

 イエメン東部のマフラ県の砂漠にある穴「バラフートの井戸」は、数世紀前から存在しており、地元の人々からは悪魔が収監されている「地獄の井戸」と恐れられている。

 穴からは異様な臭いが発生しており、近づく者はおろか、その話をすることさえタブーとされているのだ。

 

【画像】 多くの謎に包まれた「地獄の井戸」

 イエメン首都、サヌアよりも、オマーンとの国境に近いマフラ県の砂漠のど真ん中にある穴「バラフートの井戸(地獄の井戸)」は多くの謎に包まれている。

 その巨大な穴の幅は約30メートルだが、正確な深さはわかっていない。100~250メートルくらいではないかと推測されているが、穴が深すぎて空気が流れていないため、誰も底までたどり着くことができなかったそうだ。

 マフラ県の地質調査および鉱物資源局の局長であるサラ・バブヘア氏はかつてこの井戸の中に入り、50~60メートル以上降りたことがあるという。だが異様な臭いと中に何かが潜んでいるような気配がして、そこで断念したという。

‘Well of Hell’: what lies beneath Yemen’s mysterious giant hole in Al-Mahra desert

悪魔の監獄と信じられていた異臭を放つ穴

 地元の民間伝承によると、この井戸は、古くからアラブ人に信じられてきた超自然的な悪魔「ジン」または「ジニー」の監獄として作られたと言われている。

 穴の底の方から異臭が漂っており、地元の人々は穴に近づいたものは吸い込まれてしまうと信じている。

 いつごろできたものなのかも正確にはわかっていない。バブヘア氏によると数百万年前のものではないかと推測されているが、更なる調査が必要だが、調査が進まない理由は、イエメンの人々がその穴を恐れているからだ。

 地元の人々はこの穴の中に何かが潜んでいると信じている。

 そして、地球上の生命を脅かすと信じられているこの裂け目からの不幸を恐れて、多くの人がこの穴に近づくことも、それについて語ることもできないでいる。

Hadhramaut

References:Danger and demons: Yemen's mysterious 'Well of Hell' / written by parumo

 
画像・動画、SNSが見られない場合はこちら

穴の奥に一体何が?異臭を放つ「地獄の井戸」は深さも起源も謎に包まれていた(イエメン)