カルガモ

毎年この時期になると、話題になるカルガモ親子の引っ越し。つい先日埼玉県内の交通量が多い交差点で、車の動きを察知しピタッと止まるカルガモの姿がツイッターに投稿された。しらべぇ取材班は、目撃者から話を聞いた。


■車両はカルガモに気づかず

今月21日の午後6時50分頃にその姿を目撃したはぐさんは、「曲がってくる車は、カルガモに気づいていないようだったが、母ガモはちゃんと止まっていた」と証言。


実際のドライブレコーダーの映像からもその様子が確認できる。「私の後方車両も、もちろん気づいていないため、追い越されたらどうしようとハラハラドキドキしていた」と当時を振り返る。


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■子ガモの動きが心配

また、「子ガモは、チョロチョロとこっちに向って来てしまっていたので、心配だった。さらに曲がってこちらに入ってくる車両にひかれたらどうしようと、どうように対応したらいいのか迷っていた」と緊迫した様子についても語った。

このような光景を見たのは始めてだそうで、「とても癒やされた。昨年末にドライブレコーダーをつけたばかりだが、つけておいて良かった」と述べた。


■カルガモ親子が引っ越しする訳

カルガモの繁殖期は春で、この時期に産卵する。産卵をする際には、卵を隠すために水辺の草むらや竹やぶなどに巣を作製。しかし、カルガモが育児をする場所は、エサをとるために最適な環境を選ぶ傾向があるという。

そのために、水田や干潟、河川、湖沼などに引っ越しをする。ちなみにカルガモのエサをなるのは、小魚や昆虫、水草など。つまり、卵を安全にふ化させるための場所から、エサを取る場所へと移動するために引っ越し風景が見られるのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち

車の動きを察知しピタッと止まって横断するカルガモ 目撃者は「癒やされた」