映画「Arc アーク」(公開中)の公開初日舞台あいさつが6月25日東京都内の劇場で行われ、出演者の芳根京子、寺島しのぶ岡田将生、清水くるみ、小林薫、鈴木咲と石川慶監督が登壇した。

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同作品はケン・リュウの同名短編小説を映画化したもので、人類史上初めて永遠の命を得た女性の人生を描く驚嘆と不思議に彩られた壮大なるエンターテインメント。17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送っていたリナ(芳根)は、19歳で師となるエマ(寺島)と出会い、彼女の下で故人を在りし日の姿のまま永久に保存する「ボディワークス」を作る仕事に就く…というストーリー。

舞台あいさつでは、サプライズで用意された石川監督からの手紙に、芳根が思わず涙を流す場面があった。

司会者から監督が手紙を書いてきていることを聞いた芳根は「嫌だー、泣いちゃうもん!」と早くも涙目に。

オファーを受けた時の葛藤しているさまや撮影時の頑張りなどを振り返りながら芳根への感謝の気持ちがつづられた内容に、芳根はしきりに目からこぼれ落ちる涙をぬぐいながら静聴。聴き終わると客席に背を向け、「お見せできないレベルで泣いております」とコメントし、会場の笑いを誘った。

そして、「こんなに満員のお客さまを見て、(最初のあいさつの)二言目から泣くのを我慢してたんですよ~。そしたら監督の言葉に泣かされました」と苦笑い。

続けて「こんなに必要としていただけて、こんなに幸せなことないなって思うんです。石川さんからパワーになる言葉をたくさん頂けて、『もう少しやれるのかな』とか『もっともっと頑張れるな』とか(自分を奮い立たせることができた)。この作品のお話を頂いた時は、この仕事が自分に向いているのか分からなかった時期で…。でも、それも石川さんがすごく優しく包み込んでくださって、今こうしてここに立つことができています。石川さんは私の人生の掛け替えのない存在です。こちらこそ、これからもよろしくお願いします」と明かした。

感動の涙を流す芳根京子