川崎フロンターレは26日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2021グループI第1節で大邱FC(韓国)と対戦し、3-2で勝利した。

新型コロナウイルスの影響でタイとウズベキスタンでのセントラル開催となった今シーズンのACL。ウズベキスタンのロコモティフ・スタジアムで大邱FCとの初戦を迎えたJリーグ王者の川崎Fは、3トップに家長、ダミアン、三笘を並べた[4-3-3]の布陣を採用。

中盤はアンカーにシミッチ、インサイドハーフに旗手、脇坂、最終ラインは右から山根、ジェジエウ、谷口、登里を並べ、GKは守護神チョン・ソンリョンを起用した。

川崎Fは開始早々に立て続けにチャンスを迎える。4分、旗手のパスでボックス左から侵入した家長がシュートを放ったが、これは相手Gはのセーブ。さらに5分には、旗手の右クロスの流れたボールをボックス左で拾った三笘がカットインから右足を振り抜いたが、シュートは相手DFに当たり枠の左に外れた。

良い入りを見せた川崎Fだったが、8分に失点を許す。スルーパスからセシーニャに左サイドを突破されると、折り返しはエドガルがトラップミスするも、こぼれ球に反応したシミッチのクリアミスを走り込んだファン・スンミンがシュート。これがゴール右隅に吸い込まれた。

先制を許した川崎Fは、28分にもピンチを迎える。シミッチのパスミスから大邱にカウンターを許すと、セシーニャの右クロスに走り込んだエドガルをジェジエウが引っ張ってしまい、PKを献上。しかし、このPKはGKチョン・ソンリョンが右手で弾き出し、難を逃れた。

守護神の好セーブに応えたい川崎Fは40分、中盤まで上がったジェジエウがふわりと浮かせたロングパスを供給。ボックス中央でパスを受けたダミアンはトラップでボールを軽く浮かせて、パク・ビョンホンを背負った状態からオーバーヘッドシュートをゴール左に突き刺した。

同点で迎えた後半、川崎Fは開始早々に失点する。47分、FKの二次攻撃からリー・ジンヨンがゴール前のロングパスを供給すると、エドガルがフリックしたボールをボックス右で拾ったイ・グノがクロス。最後は逆サイドのセシーニャが頭でゴールに押し込んだ。

再びリードを許した川崎Fだったが51分、左サイドを突破した三笘がボックス左深くまで切り込み折り返すと、ホン・ジョンウンのクリアミスに反応したダミアンが右足でゴールネットを揺らした。

さらに川崎Fは、55分にも左CKから脇坂が低弾道のボール入れると、ボックス内の混戦からシミッチが左足でシュート。これがゴール右に突き刺さった。

初めてリードを奪った川崎Fは、63分に脇坂を下げて大島、66分に登里を下げて車屋を投入。最前線にダミアンを残した[4-2-3-1]に布陣を変更し、2列目は右から旗手、家長、三笘と並んだ。

やや大邱に押し込まれる時間が続く中、川崎Fは87分に三笘を下げて山村を投入。大島が左MFに入り、山村がボランチの一角に入った。すると88分、相手最終ラインでのパスミスを敵陣でカットした旗手がボックス中央右からシュートを放ったが、これは枠の上に外れた。

結局、試合はそのまま3-2でタイムアップ。二度のリードを許した川崎Fが、苦しみながらも逆転勝利でACL初戦を飾った。

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