イタリア代表は、26日に行われたEURO2020決勝トーナメント1回戦でオーストリアと対戦し、延長戦の末に2-1で勝利。4大会連続でベスト8進出を果たした。

 試合はスコアレスのまま90分が終了し、延長戦に突入。データサイト『オプタ』によると、イタリアにとってEURO史上最多8度目の延長戦となった。すると、95分にFWフェデリコ・キエーザの得点でイタリアが先制に成功。キエーザの得点は、イタリア代表にとってEURO延長戦における初ゴールとなった。

 なお、キエーザは親子でEUROのスコアラーとなった。父のエンリコ・キエーザ氏は1996年6月14日に行われたEUROグループステージ第2節のチェコ戦でゴールを記録。それから25年と12日後に息子のフェデリコも得点を決めて、親子でEUROのスコアボードに名を刻んだ。

 さらにイタリア105分にMFマッテオ・ペッシーナが追加点を挙げてリードを広げたが、114分にはCKからオーストリア代表FWサーシャ・カライジッチのヘディングシュートを浴びて2020年10月以来となる失点。この試合の90分を終えた時点で新たな無失点記録(1144分)を打ち立てていたが、その記録は1168分まで伸ばした時点で途絶えた。
 
 イタリアはそのまま2-1で延長戦を制して12連勝を達成。2019年に記録した11連勝を上回り、同代表の新たな連勝記録を樹立した。同時に、無敗記録を31試合に伸ばし、82年ぶりとなる同代表の連続無敗記録更新の快挙も成し遂げた。前の記録はヴィットリオ・ポッツォ監督率いるアッズーリが1935年から1939年にかけて30試合無敗を達成していた。

 2つの新記録を達成して勢いに乗るイタリア7月2日に行われる準々決勝で、ベルギーポルトガルの勝者と対戦する。

イタリアがオーストリアに勝利しベスト8進出 [写真]=Getty Images