ミスマガジン2018」でグランプリを受賞し、「第7回カバーガール大賞」では大賞のほかに「10代部門」「コミック誌部門」「グラビア部門」の史上初の4冠を達成。まさに“令和のグラビアクイーン”と呼ばれる存在となった沢口愛華。今年3月に所属事務所を退所しフリーとなっていたが、芸能事務所「インセント」に所属し上京して本格的に芸能活動を始めることとなった。今回のインタビューでは、インセントに所属した心境や今後の仕事での目標など、新たなスタートを切る今の意気込みを語ってもらった。

【写真を見る】“令和のグラビアクイーン”沢口愛華の撮り下ろしグラビア27枚

■新事務所で「心機一転」

――新しい事務所・インセントへの所属が決まって、新たな一歩を踏み出しましたね。

はい。心機一転、「頑張らなきゃ!」って心の底から思っています。

――ここの事務所に所属した経緯は?

ある人に紹介していただいて、こちらの事務所の方に繋いでいただきました。退所してから、ありがたいことにいろんな事務所さんにお声がけしていただきました。でも、中々決められずにいたんですけど、この事務所の方とお会いした時、私が話すことを何でも、些細なことも私の目を見てちゃんと聞いてくださったんです。

私のこれまでのこと、これからこんなことをしていきたいということも、いろんなことを話しました。たくさん喋りすぎて、「こんなに話したらダメかも」って思ったんですけど、「ぜひ!お待ちしてます」みたいに言ってくださって、その瞬間、「この事務所で正解だった。ここで頑張ろう!」って思ったんです。

――活動していく上で、事務所はやはり大切ですからね。

はい。全てお任せできると思いましたし、これまでやってきた活動がこんなに活きるとは思ってなかったので、初めて自分に「頑張ったね」って讃えてあげたくなる瞬間でした(笑)。

■上京決断は「両親のおかげ」

――同時に上京することも決めたそうですが。

はい、7月上旬に上京します。進学するか上京するかでずっと迷ってたんですけど、決断できたのは両親のおかげです。応援してくれて、後押ししてくれたことで、今のモチベーションが築けました。それと、これまで一緒にお仕事させていただいた各社の編集の方たちのおかげでもあります。私がピンチになった時に助けてくれるんだ!って。そういう方々が周りにたくさんいてくださるので、上京することに対して不安は感じていません。

――これまでも仕事で東京にはよく来られていたと思いますし。

そうですね。母親は、私が新しく住むところが実家よりも充実してるって言ってます(笑)。でも、母親のご飯が食べられなくなるんだなって思うと、ちょっと寂しいです。料理や洗濯とかも自分でやらなきゃいけないので、「しっかりしないと!」って気持ちが引き締まりますね。でも今はすごく楽しみでウキウキしてます(笑)。

■内面も見てくれるファンのありがたみ

――今年は「カバーガール大賞」を受賞して、「10代部門」「コミック部門」「グラビア部門」の初の4冠となったことも大きな話題になりました。周りからの評価がどんどん高まっていますが、今の状況をどう受け止めていますか?

2018年の「ミスマガジン2018」を受賞したことで東京の芸能界を知ったというのが大きくて、その時は右も左もわからない状況でしたけど、今携わってくださってる各社の編集の方がゼロから教えてくれました。そういう方々と今も一緒にお仕事をさせていただけていることもうれしいですし、ファンの方も雑誌とかウェブの記事とかをすごくチェックしてくれているのもうれしいです。

――沢口さんが登場する雑誌やウェブ記事が増えても、ちゃんと見ていてくれてるんですね。

そうなんです。自粛期間中、SHOWROOMを毎日やっていたんですけど、その時にファンになってくれた方もたくさんいました。SHOWROOMのファンルームのところに「今日はこれが発売です」って随時上げてくれる方がいたり、私の特集があるネットの記事を知らせてくれたり、私も把握してないことも知らせてくれるので、ファンの方のありがたみを改めて感じました。そういうふうに沢口愛華を愛していただけるのは願ったり叶ったりというか、恵まれていますね(笑)。

――コロナ禍でイベントなどが少なくなっていましたから、SHOWROOMというのはファンになるきっかけにもなるような気がします。

はい。SHOWROOMで知ってくださったファンの方が実際のイベントにも来てくださったりしますし、グラビアだけじゃなくて、沢口愛華という人間を応援してくれるようになって、内面もほめてもらえたりするのもうれしかったりします。

雑誌の誌面だと、すごく元気で溌剌としていて、そういう女子高生だと思われがちだったんですけど、SHOWROOMでしゃべってると、「名古屋弁がいいね」とか「そういう価値観がいいね」とか。そういうのもちょっとした自信になりました。ファンの人たちはずっと大事にしていきます!

■女優業に“本腰”も「グラビアは続けたい」

――“令和のグラビアクイーン”と呼ばれるぐらい、いろんなところで沢口さんを見かけますが、今後の活動は?

芸能界に入った頃から女優を志してきましたので、これを機に本腰を入れて取り組んでいきたいという気持ちがあります。でも、それでグラビアがおろそかになるのは自分としては寂しいなって思うんです。グラビアはグラビアで続けていって、自分の好きなグラビアを撮れるようになりたいなって思っています。目標としては、女優業ではドラマだったり映画だったり、自分が見ても「良かったな」って思える作品に出られたらいいなって。

――どんな作品に出たいとか、どんな役をやってみたいとかありますか?

ちょっとコメディ要素が入った、深夜に放送しているようなクスッと笑えるドラマが好きなので、そういう作品に出演できたら嬉しいです!

――グラビアでの今後の展開は?

グラビアに関しては…、人っていずれ飽きちゃったりする事もあるじゃないですか。私も一時期、グラビアにちょっと飽きちゃったかも…って思った時もありました。でも、今はそういうのが全然なくて楽しんでいます。そういう“楽しい”っていうのを誌面を通して感じてもらえたらいいなって思っています。近い目標というか、自分がなりたいと思っている人間像は、何事も吸収できるような人間。なので、ちゃんとした大人になりたいです(笑)。

■グラビア卒業の予定は?

――ちなみに、グラビアはいつまで、とか決めてたりしますか?

全然決めてないです(笑)。自分が初めて好きになったお仕事の分野でもありますし、いろいろ勉強したのもグラビアなので、その気持ちを忘れずにやっていきたいなって。オファーしていただける限り、まだまだやっていきます!

――グラビアの仕事や女優の仕事をはじめ、これまで以上に活動の幅が広がりそうですが、スタイルや体調など、コンディションの維持もより大切になってきますね。

高校の時は登下校自転車で20分かけてたんです。それがちょっとした運動になってるなぁって思ってたんですけど、卒業した途端、それがなくなって、ずっと家にいたりしたので体重が増えたり(笑)。筋トレをしてみたんですけど、腰を悪くしたのでやめて、今はヨガをやっています。“ネコのポーズ”って本当にやるんですね! まだヨガマットを買ってなくて、膝があざだらけなので早めに買います(笑)。

――新しい事務所に所属して、新生活が始まって、これから楽しみなことばかりですね。

はい。生活習慣も変わると思いますし、心機一転、頑張らなきゃ!って気持ちなので、応援よろしくお願いします!

取材・文=田中隆信

新事務所への所属が決まった沢口愛華/ 撮影=石塚雅人